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中村憲一先生の論文がClinical Journal of GastroenterologyにAcceptされました!

研究・業績紹介

Title:Hepatic focal nodular hyperplasia after liver transplantation: case report and review of literature

Author:Kenichi Nakamura, Yoshinori Ozono, Satoru Hasuike, Hiroshi Hatada, Naomi Uchiyama, Yuri Komaki, Hisayoshi Iwakiri, Kenji Nagata, Yoshiko Umekita, Shinichi Aishima, Hiroshi Kawakami

 肝移植後に発症した肝限局性結節性過形成(FNH)の一例を経験したので、「Clinical Journal of Gastroenterology」に報告いたしました。症例は70歳代男性、多発肝細胞癌を発症し、肝動脈化学塞栓術および陽子線治療を施行しましたが、2年後に肝不全に至り、生体肝移植を受けました。移植後に肝内に多血性結節を認め、良性の肝細胞腺腫や限局性結節性過形成(FNH)を疑いましたが肝細胞癌も否定できなかったため、肝腫瘍生検を行いました。生検結果では、異型細胞は認めず、特徴的な所見からFNHと診断しました。FNHは2番目に多い良性の肝内結節性病変ですが、肝移植後のFNHの報告は稀です。肝移植後に多血性結節を認めた際はFNHの可能性を考え、HCCが否定できない場合は腫瘍生検が必要と思われました。

 FNHを疑い、九州大学の病理学教室にコンサルテーションしていただいた当院病理学教室の梅北先生、素晴らしい病理画像を撮影し、詳細に病理所見も丁寧にご教示していただいた相島先生には大変感謝しております。また、英文や図表の作成に始まり校正についても懇切丁寧にご指導いただきました大園先生、河上教授にも感謝いたします。今後も日常診療で経験した貴重な症例は論文報告していきたいと思います。

中村 憲一