医学生/研修医/入局希望者向け Q & A #21「研修先を市中病院か大学病院かで迷っています。」
医局員ブログ
Answer
私個人の考えになりますが、一概に「市中病院が良い」「大学病院が良い」と言うことはできず、どちらも経験することがベストだと考えています。
現在私は市中病院で勤務していますので、まず市中病院での研修の魅力を挙げると、研修医・専攻医ともに、日常診療で遭遇する頻度の高いcommon diseaseを数多く経験できることに加え、専門領域以外も含めた救急対応を学べる点があるかと思います。
消化器内科の専攻医という視点では、炎症性腸疾患(IBD)、消化管内視鏡治療、胆膵疾患、肝疾患、化学療法など、幅広い分野をバランスよく経験できることが市中病院の強みだと思います。
一方、大学病院では、各診療科において市中病院では対応が難しいような複雑な症例や希少疾患を数多く経験できます。治療方針の立て方や高度な診療を学べることは、大学病院ならではのメリットです。
消化器内科では、IBD、内視鏡治療、胆膵、肝臓、化学療法など、それぞれの分野に専門性の高いスペシャリストが在籍しています。研修医・専攻医ともに各グループをローテーションしながら、それぞれの専門家の診療や考え方に直接触れられることは、大変貴重な経験になります。専攻医では、その経験を通して自分が将来専門としたい分野を見つけていく形になると思います。
また、多くの大学病院では関連する市中病院で研修する期間が設けられており、市中病院のプログラムでも大学病院で研修する機会があります。そのため、どちらか一方に限定するのではなく、それぞれの特色を活かしながら両方を経験することが、医師としての視野を広げる上で有意義だと思います。
執筆 消化器内科医師 (2015年卒)

