医学生/研修医/入局希望者向け Q & A #13 「治療内視鏡 (主に粘膜下層剥離術)のやりがいと大変だと思うことを教えてください」
医局員ブログ
Answer
内視鏡治療グループでは良性疾患と早期癌の治療を行っています。良性疾患には悪性化リスクを有するものがあります。早期癌は時間経過により進行癌となり、倦怠感など様々な症状を引き起こし、ときに根治的な治療が困難になる場合もあります。良性疾患や早期癌のうちに治療を行うことで、患者さんの身体的負担が少なく、根治を目指すことが可能です。症状が出現する前の段階で診断、治療が可能な場合も多く、予防医学(病気を早期発見し重症化を予防することを二次予防と言います)的な側面があると考えます。
辛い症状が出現する前に治療を行うことで、患者さんの日常生活を大きく変えずに治療前後を過ごしてもらえることが、内視鏡診断・治療に携わる医療者の喜びだと思います。また私事ですが、内視鏡治療に必要な専門的な技術を上級医の先生方に直接指導をいただきながら、自分も成長し、そしてそれが目の前の患者さんの健康を守ることに繋がっていくという一連の過程に、今、やりがいを感じているところです。
執筆 消化器内科医師(川崎医科大学医学部 2014年卒)