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医学生/研修医/入局希望者向け Q & A #12 「肝臓疾患診療のやりがいと大変だと思うことを教えてください」

医局員ブログ

Answer

肝臓疾患は慢性に経過することが多いため、自然と患者さんとのお付き合いが長くなります。その中で一番やりがいを感じるのは、”診断から治療、その後の経過観察まで自分たちで完結できる”ことです。もちろん全例ではありませんが、定期的に経過観察し、早期に肝細胞癌 を拾い上げることができれば、自分たちでラジオ波焼灼療法などの治療を行うことができます。
肝細胞癌は再発が多い疾患ですが、それまでに築いた信頼関係の中で、その都度患者さんと話し合いながら診療を進めていけること、これが肝疾患診療の魅力の一つだと思います。
肝疾患診療では、慢性疾患だけではなく、食道・胃静脈瘤破裂など致死的となりうる救急対応も行います。そのため腹部エコーや消化器内視鏡などの手技や処置から肝細胞癌の抗癌剤治療等の知識まで、幅広く勉強する必要があります。その分、大変なことも多いですが、患者さんと一緒に「病気に立ち向かうぞ、頑張るぞ」と気合を入れていたら、もう10年以上が経ってしまいました。今後も引き続き日々勉強を続けながら、少しでも宮崎県の肝臓疾患診療の一端を担っていければ、と思っています。

執筆 消化器内科 医師(宮崎大学医学部 2010年卒)