医学生/研修医/入局希望者向け Q & A #10 「消化器内科研修の前に何か準備しておいたほうがよいことはありますか?」
医局員ブログ
Answer
消化器内科の研修のうち,ほとんどの時間は内視鏡検査を中心とした様々な検査処置に参加することになります.ですので,上部消化管・大腸内視鏡検査の概要については簡単でいいので,勉強しておくと理解が深まると思いますし,抵抗なく参加できるのではないかと思います.
また,これは研修開始後の話にもなりますが,研修医の先生には,入院患者さんを主治医と一緒に受け持ってもらいます.消化器内科には,内視鏡治療グループ,炎症性腸疾患グループ,肝グループ,胆膵グループ,臨床腫瘍科の5つのグループがあります.これら全てのグループの疾患群について事前に網羅することは困難ですので,担当する症例が決まった段階で、その疾患を重点的に勉強するのがよいと思います.担当症例は毎週末に割り振られますので,主治医と事前打ち合わせをして,入院の目的や大事なポイント,検査・治療の予定などについて共有しておくと,有意義な研修になるのではないかと考えます.
ローテートされる研修医の先生の中には,消化器内科志望のほか,一般内科の一領域として消化器内科を学びたい先生や他科志望の先生,もしくは進路がまだ全くの白紙の先生もいると思います.「研修医のうちにここは経験しておいてほしい,知っておいてほしい」ということから,専門的なところまで,先生方の希望に合わせて実りある研修になるように,お手伝いしたいと考えています.消化器内科一同,楽しみに待っています.
執筆 消化器内科 医師(宮崎大学 2018年卒)