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医学生/研修医/入局希望者向け Q & A #3 「内科専門医取得、J-OSLERは大変ですか?」

医局員ブログ

Answer

大きな山が3つあります。160例(最近120例に縮小されました)の症例登録、27症例の病歴要約作成、そして、専門医試験の試験勉強です。症例登録は慣れてきた後半は1例あたり約20分で作成できました。病歴要約は情報量が多く、調べ物もあるので、多くて1-2例/日程度が限度かと思います。試験勉強は仕事の合間や終わりの時間を使って3ヵ月くらい時間をかけました。最短である3年での取得を目指すとなると、通常業務やプライベートと並行の中で、それなりに大変だと感じます。

私は、結婚や出産育児との兼ね合いと、目の前の患者さんと関わる時間を十分取るということを優先する中で、1年期間を延長して4年で取得しました。試験勉強の前は通常業務の負担を減らしてもらいました。内科専門医を取得して思うのは、月並みですが、大変ではあったけど勉強にはなったということです。特に、消化器内科以外の疾患の振り返りや座学は自分の内科医としての診療の質を上げるために必要な過程であったと思います。ただ医師不足や働き方改革の現状を見ると、もう少し負担が減るといいのに、とは考えるところです。

無理をして体調を崩したり、目の前の患者さんの診療の質が落ちてしまうのは避けなければならないので、自分のライフプランと照らし合わせて、自分のため、そして目の前の患者さんのために、それぞれのペースで進めていくのがよいのではないかと思います。

執筆 消化器内科 7年目医師 (宮崎大学医学部卒)