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Surgical Case Reports:Fatal Hyperkalemia Following Reduction of a Strangulated Obturator Hernia: A Pitfall in Assessing Bowel Viability


高カリウム血症では、心電図上、重症化に伴ってQRS幅が著明に延長し、サインカーブ様波形(sine-wave pattern)を呈することが知られています。教科書では知っていましたが、実際の臨床現場で目にしたのは初めてでした。このときの血清カリウム値は8.5 mmol/Lでした。

私が非常勤で勤務する病院で経験した症例です。急変コールを受けて病室へ駆けつけると、患者さんはすでに意識を失っており、直ちに心肺蘇生を開始しました。患者さんは当日、嵌頓した閉鎖孔ヘルニアに対して用手的還納を受け、その後、経過観察中でした。

用手的還納と高カリウム血症との因果関係を直接証明することはできませんでしたが、経過から、虚血腸管の再灌流に伴う高カリウム血症の可能性を考慮する必要がある症例でした。嵌頓ヘルニアを用手的に還納した後、造影CTでみられる腸管壁の造影効果をどのように解釈し、その後の腸管障害や全身への影響をどのように評価すべきかを考える上でも、示唆に富む症例でした。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/scrj/12/1/12_cr.26-0515/_html/-char/ja

“Fatal Hyperkalemia Following Reduction of a Strangulated Obturator Hernia: A Pitfall in Assessing Bowel Viability”
Takanori Kinashi, Toshihiro Tsuruda
Surgical Case Reports (2026)
DOI: 10.70352/scrj.cr.26-0515

本論文はオープンアクセス論文です。
© 2026 The Author(s). Published by Japan Surgical Society. 本論文は Creative Commons Attribution 4.0 International License(CC BY 4.0)に基づき公開されており、適切な出典を明記することにより、利用・再配布が可能です。


2026.09.08. NEWS