わが国の20歳未満人工妊娠中絶実施率は、平成13年の13.0(15~19歳の女子人口千対)をピークに令和元年度は4.5で減少傾向にあります。宮崎県は平成13年度、増加し続ける若者の人口妊娠中絶対策として従来の大人主導の性教育ではなく、同じ世代の大学生が中高生に実践する「思春期ピアカウンセリング」を導入するため、宮崎大学医学部看護学科に協力を依頼しました。
若者が健やかに成長し、自らの居場所をみつけ、自らの意思決定により妊娠・出産するためには、思春期に性の問題に正しく対処できる「性=生」の自己決定能力を育むことが重要です。本学は、宮崎県からの依頼により、思春期にある中高生を対象とした性教育活動を県内各地で実践しています。

これまでの実施校数

  • 【R5年度】中学校:8校 高等学校:1校
  • 【R4年度】中学校:8校 高等学校:1校
  • 【R3年度】中学校:9校 高等学校:1校
  • 【R2年度】中学校:6校
  • 【R1年度】中学校:3校 高等学校:1校

プログラム「流されて青島」では、人にはそれぞれの価値観があることを学びます。

プログラム「アンドロギュノス」では、人を好きになることが自然なことであることを学びます。

プログラム「愛の12段階」では、恋愛において、お互いの価値観を尊重しながら一つひとつの過程を大切にしていくことの大切さを学びます。また、自分の思い描く人生設計をなえるためにも、避妊や性感染症予防の大切さを学びます。プログラム中は大学生が一緒に考え、アドバイスをしていきます。

プログラム「4億分の1」では、自分や周りの人が存在していることの尊さ、いのちのつながりを学び、自分や家族、友人、周囲の人の大切さを感じてもらう機会となっています。