■Prince of Songkla University研修報告書■
【研修先】
■Prince of Songkla Universityの看護学部(Faculty of Nursing)(以下ソンクラ大学と記す)
<住所>Facurty of nursing, Prince of Songkla University
Karnjanavanich road, Hatyai, Songkhla 90112, Thailand
■Songklanagalind Hospital (ソンクラ大学敷地内)
■Hat Yai Hospital(ハジャイの街中にある)
<看護学部最高責任者>Ladawan Pateepchaikul(今回は中国に出張中で会えず)
<看護学部研究&国際交流部門責任者>
(Associate Dean for Research and International Affairs)
Assoc. Prof. Urai Hatthakit, RN., Ph.D.(ウライ先生)
<看護学部国際交流事務職員>Ms. Nongpanga Dasom
(何かとお世話をしてくださる方。愛称Tong [トン]さん)
International Relations Officer (Room.1301B←看護学科の2nd buirdingの3階)
<その他、今回物凄くお世話になった方々>
・Ms. Ging:看護学部3年生。学生の中でお世話をしてくれた人。初日に夕食に連れて行ってくれたり、土曜日は観光に連れて行ってくれるなど、面倒を見てくれました。ただ、彼女自身、実習やその他の活動に忙しい様子だった事や、私のプログラムとの都合が合わなかったりした事で、常に一緒にいた訳ではありませんでした。でも、道ですれちがった時などはいつも声をかけてくれ、気遣ってくれました。)
・Mr. Peter(医学部国際交流事務職員):
医学科の学生がソンクラ大学で実習をする際、いつもお世話になっている方。とても話しやすい方です。医学部の国際交流担当の方ですが、私のこともとても気遣ってくださり、また気を回してくださいました。
・福崎和代さん(医学部の日本文化の先生):
日本文化(日本舞踊、日本料理、三味線等)を教えている先生。タイ在住5年目。医学部棟5階、“International Affair”のお部屋。(エレベーターを降りて右に曲がり、まっすぐ行った突き当たり右。)医学科生の方は毎年訪問時に挨拶に行っている。また宮崎にも、学生を連れて何度か訪問しておられる。セントラルハジャイを案内してくださったり、タイマッサージの事を教えてくださったり、滞在が延長になった後もインターネットを使わせてくださったり、ご飯を一緒に食べてくださったり、沢山の明るくて面白い話をして元気付けてくださったりと、大変お世話になった先生です。
【期間】
H20年11月17日〜11月28日 (13日間)
(実際はPADによるバンコクの空港閉鎖により、滞在期間が延長)
※当初は、宮崎大学の夏休み期間(H20年9月8日〜9月19日)に行く予定だったが、PADによる交通機関閉鎖があり、Tongさんに問い合わせた結果、この時は延期となった。
【ソンクラ大学看護学部の留学生受け入れ態勢について】
ソンクラ大学看護学部の留学生受け入れ態勢について、私の分かった範囲で書きます。ソンクラ大学は、すでに中国やイギリス等のいくつかの大学と提携を結んでいること、また正式な留学プログラム(5ヶ月間程のショートプログラムと大学院)が確立されていることから、沢山の国から留学生が学びにやって来ています。皆出身国がバラバラですので、共通語は英語です。そしてソンクラ大学の看護の先生方の内、留学生を教えていらっしゃる複数の先生方は、すでに沢山のクラスと沢山の留学生を受け持っていらっしゃいます。(私の場合、1プログラムに1先生が付きっ切りで付いてくださったのですが,それは私が宮崎大学医学部看護学科からの第1号生だった事と、教授(鶴田先生)が同行してくださった生徒なので、特別に、ということのようです。)(ある先生が冗談めかして言ったことなので、要確認。)
【研修を希望した動機】
看護が唱えている「全人的医療」の視点は、国籍や生活環境に拠らず、全ての人間の全ての背景を、看護の対象としているものである。したがって看護師は、病院や地域の人々、外国の方に対しても、身体・精神・社会的安寧を提供することが求められる。しかし私は、自分の国際感覚の乏しさ、言語への不安を持っていた。もし自分の働く場所に外国人の対象者が来られても、将来自分が全人的な視点に立ったケアを提供できるのか不安であった。よって、看護学生の間に、日本とは違う国に行き、その文化の中で行われている看護について学んで、自分の看護観を深めたいと思った。また、私は事前に得たタイの文化の情報により、日本人とタイ人のもつ精神性には、通じる所があると感じた。文化は違うが、精神面で私達日本人と共通する所があるタイならば、初めて国外研修を経験する私の動機に適い、十分に学びが得られると考え、プリンス・オブ・ソンクラ大学での研修を希望した。
【目的・目標】
タイは日本とは異なる国、しかし同じアジア諸国である。同じアジアの中で、しかし日本とは異なる文化とはどういったものなのか、人々とのコミュニケーション、大学やタイの日常生活の様子を見ることによって学ぶ。そしてその中で、看護と看護教育がどのように行われているのか、日本との共通点・相違点を比較することで、今後自分が看護師として働く上での看護観や、よりよいケア技術について検討するための知識を深めたい。
また私は国際協力にも興味があるため、世界の共通言語である英語でのコミュニケーション技術を、日常生活や授業の中で磨きたい。また、日々出会う人々とのコミュニケーションから国際感覚を磨いて、人と人との繋がりの大切さを学び、今後の自分の活動に生かしたい。
◎興味のある看護分野:がん看護、災害看護、精神看護、地域看護
<私にとって初めての経験、また看護学科も初の試みだったので、何が可能で何が不可能なのか分からないことが多く、詳細な目標は挙げませんでした。>
■事前に送られてきていたスケジュール■
私の動機や目的を鑑みて、ソンクラ大学看護学部の学部長(Dean)が作ってくださいました。詳細については後に記載。
Date Activities Note
Sunday 16 November 2008
3.10 PM. Ms. Yasuko Asogawa arrive at Hat Yai Airport TG 1233
4.00 PM. Check in Dormitory of Faculty of Nursing Room 2728
Monday 17 November 2008
9.00 - 9.30 AM. Meet Associate Dean for Research and International Affairs
9.30 - 12.00 AM. Faculty Tour Nongpanga Dasom
1.00 - 2.00 PM. Prince of Songkla University and City Tour
Tuesday 18 November 2008
8.00 - 10.00 AM.
10.00 - 12.00 AM. Respiratory Care Unit of Songklanagarind Hospital
Female Medical Ward of Songklanagarind Hospital Assist. Prof. Dr. Ploenpit
Thaniwattananon
1.00 - 4.00 PM. Free Time
Wednesday 19 November 2008
10.00-12.00 AM. Orientation to Library Librarian
1.00 - 4.00 PM. Free Time
Thursday 20 November 2008
8.30 - 9.30 AM. Chemotherapy Unit of Songklanagarind Hospital Assist.Prof.Dr.
Ploenpit Thaniwattananon
9.30 - 11.00 AM. Radiology Unit of Songklanagarind Hospital
11.00 - 12.00 AM. Cancer Center of Songklanagarind Hospital
1.00 - 4.00 PM. Free Time
Friday 21 November 2008
9.00 - 10.30 AM. Introduction to Reiki Ajarn Preeya Kaewpimol
10.30 - 12.00 AM. Reiki Practice
1.00 - 2.00 PM. Reiki Practice
1.00 - 4.00 PM. Reflection and Conclusion
Saturday 22 November 2008
9.00 AM. - 3.00 PM. Sightseeing to the Institute for Southern Thai Studies and Songkla
Sunday 23 November 2008
3.30 PM. Prof. Tsuruta and Ms. Saki Ishikawa arrive at
Hat Yai Airport TG 1233
Monday 24 November 2008
9.30 - 11.00 AM. Health Promotion and Rehabilitation Center for the elderly, Faculty of Nursing
1.00 - 3.30 PM. Meet the Dean and Others
4.00 PM. City Tour and Welcome Dinner with the Dean and Others
Tuesday 25 November 2008
8.30 AM. - 4.00 PM. Visit to Community Health Service Assoc.Prof.
Usanee Petcharatachat
6.45 PM. Prof. Tsuruta and Ms. Saki Ishikawa depart Hat Yai Airport TG 1236
Wednesday 26 November 2008
9.00 - 10.00 AM. Orientation and Setting the Learning Objectives Assoc. Prof. Dr. Praneed Songwathana
10.00 - 11.00 AM. Discussion ? Overview Concept of Disaster Nursing Dr. Hathairat Sangchan
1.00 - 3.00 PM. Presentation Japanese Experience in Disaster Management Miss Yasuko Asogawa
Thursday 27 November 2008
9.00 - 11.00 AM. Discussion-Learning from Scenario- Tsunami’s Report Assoc. Prof. Dr. Praneed Songwathana
11.00 - 12.00 AM. Visit Hat Yai Hospital ? EMS Services for Disaster Management
1.00 - 2.00 PM. Interview Nurse’s Experience in Tsunami Management
2.00 - 4.00 PM. Visit Hat Yai Municipality ? Hat Yai Disaster Plan and Management
Friday 28 November 2008
3.50 PM. Ms. Yasuko Asogawa depart Hat Yai Airport TG 1234
【情報収集】
ソンクラ行きが決まったら、何はともあれ、まずはタイについての情報収集から。インターネットでも調べられますが、私はガイドブックを1冊購入することをお勧めします。貴方が気に入ったものを購入するのが一番ですが、私は「地球の歩き方」が一押し。気候や歴史、簡単なタイ語など大体のことは満遍なく書いてあるし、何といっても地図、交通機関の利用方法、各種料金がとても分かりやすいからです。他、「ロンリープラネット」も持っていきました。これは外国で有名なガイドブックです。バックパッカー向け?読んでいてとても楽しい。英語版と日本語版があります。
(ただし、大抵のガイドブックでハジャイについてのページはとても少ないです。)
【現地に行くのに使った手段】
私のソンクラ大学までの全移動行程をざっと書くとこんな感じです。
★スワンナブーム国際空港着→空港バス→(空港近くのバスセンターまで行く)→バス554番線ドンムアン行き(1時間半くらい。チケットは車内で女性乗務員に行き先を告げて買う。)→ドンムアン空港(バスは道路脇ギリギリに留まる。そして空港は陸橋を渡って道路を跨いだ向こう岸にあるので、重い荷物だと、上り下りがちょっと大変。)→ハジャイ空港→トンさんが車で送迎に来てくれている→ソンクラ大学へ★
日本からは、まずバンコクにあるスワンナブーム国際空港まで飛び、ついで何らかの手段でハジャイまで行く必要があります。
ちなみに私は、全行程飛行機での移動にしました。チケット手配はインターネットの旅行会社で、格安航空券を探しました。(クレジットカードを持っているなら、各種航空会社のHPから自分で予約も出来るはずです。正規料金ですが。)スワンナブーム国際空港とドンムアン国内線空港は、なんだか成田と羽田の関係に似ていますね。約1時間半離れています。ハジャイ空港まで到着すると、トンさんが車で迎えに来てくれています。また、バンコク−ソンクラ間の往復には、最初列車やバスも検討していました。ガイドブックかHPを参照してみてください。ちなみにバスのHPは、タイ語表記のみでした。
【参考】私が使ったHPです。
・SkyGate:http://www.skygate.co.jp/index.html(国際線)
・シンダイ(バンコク発着専門):http://www.shindai.co.th/index.html(国内線)
・State Railway of Thailand:http://www.railway.co.th/English/index.asp#(列車)
【健康管理について】※医学科の先輩の報告書も参照してください。
・暑い→ソンクラー県の平均気温は29〜32℃と、大変暑いです。無理せず、疲れたら休息を取るようにしましょう。水分補給も。
・建物の中は極寒→建物の中のクーラーは、大抵ガンガンにかかっています。極寒。普段の服装はいわゆる夏服で十分ですが、羽織るものを一枚持っていった方が良いかもしれません。
・食べ物に香辛料がよく使われている→全ての食べ物が辛いという訳ではありませんので安心してください。ただし、私達は普段、香辛料を食べ慣れていませんので、人によってはお腹がびっくりすることがあるかもしれません。また屋台などで焼き物を買う場合は、肉や魚、貝などの生焼けには注意。ちなみに私はよく屋台を利用しましたが、食事でお腹を壊すことはありませんでした。注意しつつ、でも神経質になり過ぎず…位で良いのではないかと思います。
・生水→水道水は日本と水質が違うので、直接飲まない方がいいと思います。(ルームメイトは持参のポットで必ず沸かしてから飲んでいた。)後は屋台の氷やフルーツを洗った水などだと思いますが、私はあまり気にせず食べて、特に体調を壊すことはありませんでした。また寮の廊下にはウォータークーラーがあります。滞在中よく飲みましたが、特にお腹は壊しませんでした。気になる人はミネラルウォーターを買ってください。
・予防接種→医学科の先輩や先生の報告書を見ると、必要・不必要と人によって意見が分かれていました。個人の判断で。私は結局何も打たずに行きましたが、特に何事もなく帰ってきました。医学科の島元先輩によると「タイへ出発する1週間前に三原内科(源藤)に打ちに行った。確かそこが一番安い。抗体が出来るのにはある程度の時間がかかるのでなるべく早くに行った方が良い。私は日本脳炎、A型肝炎ワクチンの2種類。A肝は3回(1回目を1週間前、2回目を出発直前にした。3回目は9月の予定)必要で、予算はだいたい\7,000。そこの内科医によると“ヨーロッパ・アメリカ以外の地方に旅行に行くなら打っておくべき”だそうだ。」とのこと。渡航先でかかる恐れのある感染症については、以下のHPで調べることが出来ます。(一例)
・FORTH:http://www.forth.go.jp/index.html(厚生労働省検疫所)
【治安】
現地では自分で責任を持って行動することになりますので、治安については事前に分かる範囲できちんと把握しておきましょう。出発が近づいて来たら、総務課の石川さんにお願いして、トンさんに現地の最新情報を逐一確認してもらうことも出来ます。また2008年に大規模集会があり政治情勢が不安定ですから、今後も注意をした方がいいでしょう。(私の時は帰国が6日間遅れました。)以下で調べることが出来ます。
・海外安全ホームページ…http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html(外務省渡航情報)
・Bangkok Post…http://www.bangkokpost.com/(新聞社のサイト。)
【大学の環境】
ソンクラ大学に来て最初に思ったのは「とにかく広い!」ということでした。ハジャイキャンパスは14学部+大学院があります。テニスコートや体育館、セブンイレブンや屋台の広場、湖も構内にあるため、一つの小さな街のようです。構内を全部歩こうとすると1時間以上かかります。
■看護学部の建物■ 全部で3つあります。
写真 番号 内容
1st 各事務部屋、教室、リーディングルーム(インターネット有)。
このビルの1階にウライ先生のオフィスが、3階にトンさんのオフィスがあります。夕方4時にドアが施錠され、パスワードを入力しないと入れなくなります。そのパスワードは、留学生は使えないようです。2ndBuildingと渡り廊下で繋がっています。
2nd 各講義室、先生方の部屋等。1階部分にHealth Promotion and Rehabilitation Center for the elderly.
上階へは常時パスワードを入力しないと入れませんが、留学生は教えてもらえません。
3rd Center for Holistic Health and Eastern Wisdom.
実技練習室や看護学ビデオの視聴覚室、“東洋医学”に関する授業やレクリエーションで使う部屋があります。
■学校内と周辺の設備■
建物 説明
リーディングルーム
(ナーシングライブラリー) PC4台に、看護の蔵書が少々。
曜日によって開いている時間が違う。月-水8:30-18:30、木8:30-16:30、金8:30-19:30、土8:30-20:00、日9:00-17:00
図書館
<メディカルライブラリー> 医学・看護に関する蔵書。2階建て。1階にはインターネットルームがあり、1人1日3時間まで使える。殆どの本は2階にある。「総蔵書数は分からないが1万冊以上はある」とのこと。タイ語と英語の本が半々位。蔵書検索のPCが随所にある。キーボードは、最初はタイ語入力になっている。確かF1キーを押すと英語入力になったと思います。図書館に入るときは、まず入って左側に、学部生ごとの利用者人数をカウントしているパソコンがあるので、該当番号を入力します。(英語表記もあるので分かります。)また、鞄をもって入れないので、入り口にあるロッカーに預ける必要があります。ロッカーの鍵は、利用者人数をカウントしているPCの後ろのカウンターにて、学生証と引き換えに渡してくれます。私は宮崎大学の学生証しか持っていませんでしたが、ちゃんと引き換えてくれました。
売店 朝7時から夜1時まで。水やおやつ、食べ物から日用品まで何でもある。菓子パン1個10バーツ前後、水500mlペットボトル1本7バーツ。
学食 売店の隣。色んなタイの食事やデザート、フルーツ、飲み物などがある。開店時間が不明だが、朝7時くらいから。夜8時にはもう閉まっていた。1食20〜30バーツ位。
セブンイレブン 大学敷地内。寮から歩いて3分。24時間OPEN。隣には本屋さんと、食べ物の屋台が密集した小さい広場あり。
テスコ ロータス(大型スーパー) 寮から歩いて10分。営業時間は7:30から夜11時まで。食料品、衣類、食器、化粧品などなど何でも揃う。外食も出来る。ここと売店があれば日用品に関しては無敵です。日本で買い揃えていき、重い思いをしなくても大丈夫ということです。
新聞スペース 寮の入り口と売店の横で、新聞が読めるスペースがある。が、日付が古いことが多い。
コピーサービス コピーは有料。係の人に原本を渡し、コピーするページをメモに書いて原本と一緒に渡し、コピーしてもらって後で取りに行く。きちんとホッチキスで閉じてくれる。コピー専用係の小部屋ですると1枚1バーツ、図書館は0.5〜0.8バーツ。また、印刷機器や用紙も大変高価なものです。(先生方の部屋などにしかない。)だから可能ならば、プレゼンテーションの資料等、印刷の必要な沢山の資料やデータファイルがあるならば、事前に日本で出来るものについてはやっていく方が良いと思います。(←ただ、あちらで大量印刷が可能かどうかは事前にメールで確認してください。)
【寮の環境】
看護学部の寮。目の前に学食、売店があります。
入り口ドアはパスワード制。出るときは扉左のスイッチを押して開錠します。
門限はありません。
エレベーターに乗り、自分の部屋がある階へ。私は7階でした。
これは廊下の様子。
各階廊下には、寮生がよく利用しているウォータークーラーがあります。冷たい水が飲めます。試しに何日か飲みましたがお腹を壊すことはありませんでした。どうしても心配な人は下の売店でミネラルウォーターを購入しましょう。
部屋の鍵。自己管理です。ルームナンバーが書いてあるので忘れないようにしましょう。部屋のドアと洋服ダンスの鍵が付いています。部屋から出るときは、必ず内鍵を閉めて出ます。その際、中に鍵を忘れたまま出ると当然締め出しを食らってしまいますので注意。
自分のスペース。ベッドと勉強机、小物棚。この後ろに洋服箪笥があります。靴やスーツケース等、何でも沢山入ります。
調理設備はありません。(タイは外食が主の文化です。)どうしてもという場合やお湯が欲しい場合、同室の人が長期滞在の学生なら調理器具を持っていますので、好意で貸してもらえるかもしれません。
部屋は、1スペースに2人。向こうに見えるのがルームメイトのベッドと机。それぞれのスペースに照明とスイッチがあります。となりの部屋と、洗面台・トイレ・シャワー共同。通路で繋がっています。つまり実質4人で1つの空間を共有する形です。
身近な異文化体験その1、シャワー。水しか出ません。また洗濯を自分で行う場合、ここで行うと良いでしょう。1階に洗濯屋さんがあるようですが、医学科生の評判が良くなかったので私は使いませんでした。(システムがよく分からない・衣類にマジックで印を付けられる…等。)洗ったものは、ベランダがあるので、そこに干せます。ハンガーは友達になった学生さんやルームメイトにお願いして、貸してもらいましょう。
身近な異文化体験その2、トイレ。紙を使いません。(紙をうっかり流すと詰まるそうです。要注意。)用を足したら、写真の向かって左側にかけてあるシャワーで、洗い流します。水気が気になる人は、水分拭取り用のタオルを持って入りましょう。
部屋で出たゴミはスーパーの袋などに纏めておき、廊下にあるゴミ箱部屋に、好きなときに捨てに行きます。分別はなし。
【研修内容】
■はじめに
詳細については、報告会時の配布資料と、スケジュール表を併せて見ていただければ、と思います。単位互換が叶うことにより多少の変化が出るかもしれませんが、どちらにせよ学生の姿勢として変わらないことだと私が思うのは『事前・現地入り後に関らず、自分が学びたいと思ったことは、遠慮なく先方に伝える』方が良いということです。学部長も各先生方も、学生の学びたいことを叶えようと最大限動いてくださいます。ちなみに私が事前に提出した、興味のある看護分野は、がん看護、精神看護、災害看護、地域看護の4つでした。1つに絞るも欲張ってみるも、貴方の判断次第だと思います。
■研修時の服装
私は実習で使っている白衣2セットとナースシューズを持っていきました。しかし現地で病棟に連れて行ってくれた先生に、「私服で良いよ〜(笑顔)」と言われました。しかし私は気が引けたので、あるときは上下ユニフォームで、あるときは上だけ白衣+下は黒ズボン(医学科生の格好みたいなもの。)などで病棟に行きました。病棟以外の場所に行くときは完全に私服。この話や医学科生の報告書を読む限り、あまりにも奇抜な格好でなければ制約はゆるいようです。ちなみに一応…と思い、スーツ上下とフォーマル靴なども持っていきましたが、荷物のスペースをくっただけで、まったく必要ありませんでした。(例えフォーマルな場に招待されたとしても、よっぽどの超高級レストランなどでない限り、少し小奇麗な服装・身なりで十分。)
・病院について
訪れさせていただいた病院は、大学敷地内にある「Songklanagarind Hospital」と、街中にある「HatYai Hospital」でした。
Songklanaralind病院は、タイ南部の医療の中心的役割を担う大病院です。私はここでは、呼吸器病棟(男女別)訪問、化学療法室訪問、放射線科外来の集団療法参加、がんセンターの看護師さんへのインタビューをさせていただきました。以下、私が特徴的だと思ったことについて、抜粋でレポートします。※ココがもっと知りたい!というものがありましたら、最後に私の連絡先を載せておきますので、いつでも遠慮なく!連絡をください。
病棟訪問の際は看護師長さん自ら、病棟の簡単な説明、電子カルテの説明をしてくださいました。また患者さんへのケアや手技を見せてくださったり、実習中の2年生や3年生の様子にも触れることが出来ました。特に驚いたのは、まず病室に、壁という区切りがないということ。病棟はまず、男女別に分けられ、次に容態が安定した患者と急性期(ICU扱い)の患者の病棟の2つにしっかりと区切られています。しかし、「何号室」と部屋になっているのは手厚い治療が必要な方や特別料金で個室に入室している方のみ。後は低い仕切りで区切られているのみでした。基本チームナーシングで、1チーム(8人前後)につき8人の患者を担当することになるそうですが、看護師さんがいつでも全体の様子を把握できるようにこの作りになっているとのことでした。呼吸器病棟ではターミナル期の方も、一箇所に集められては居たものの、個室ではないスペースにいらっしゃいました。もう1つはユニフォームについて。タイの看護師さんは、ユニフォーム+ナースシューズ姿のまま、出勤や外出をしています。日本では厳しく禁じられていることなのに!と、とても驚きました。しかしそれで、劇的に悪影響が出ているというわけでもないようです。そういった違いは、良いとか悪いという問題ではなく、国が違えばそのやり方や良しとする事に違いが出てくるし、またそれは当然のことなのだなあと思いました。…という訳で掲載した写真でも、私は白衣とナースシューズのまま、先生方と外にごはんを食べに行っています。これはさり気無く、日本にいたら中々出来ない経験の1つに含まれていると思います!他にも色々ありますが、あまり詳しく述べることは避けようと思います。是非自分自身の目と耳で確かめて来て下さい。
放射線外来では、患者さんとボランティアのスタッフ、そして地元の高校生による『音楽療法』が行われていました。これは、皆で持ち寄ったお菓子を和やかに分け合いつつ、皆で歌を歌ったり民俗楽器の演奏を聴いたりして楽しんだ後、患者の中で話したい人が自由にマイクを取って自分の闘病体験や日常生活について語り、その場の皆でその体験を共有する…というものでした。語られる体験の中にはとても重いものもありましたが、堅苦しさは全くなく、とても開かれたいい場だなと思いました。
HatYai Hospitalは市内の病院です。私が訪れさせていただいたのは『EMS』(Emergency Medical Service)の、緊急時対応システムを勉強させていただくためでした。トリアージ済の患者をエリア別に分けておくのは、日本のERでも行うことだと思うのですが、ここでびっくりしたのがそのエリアの色が、「RED」「Yellow」という風に、ひと目見ると誰からも(当然患者や家族にも)分かるように大きく表示されていたことです。日本はこういうあからさまな表示をとても嫌いますよね。でもタイの人達は、どうなんでしょうか?Songklanagarind病院でも、そう感じた出来事がいくつかありました。諸々のことを国の違いととるか、医療者主体ととるか…、とても興味深く思いました。『違いを認め合いつつ議論する』姿勢が何故必要なのか、少し分かったように思いました。
・『霊気』について
これは、2年生で必修の『Eastern wisdom』の中のひとつです。これは日本が発祥ですが、現在は欧米の方が盛んだそうです。宗教や超能力ではなく、簡単に言えば“宇宙にあふれているエネルギーを。自分の手を通じて他者と分かち合うことで、自分も相手も元気になる”という考え方で、誰でも出来るものです。先生はPreeya(プレヤ)先生といって、助産師です。先生の部屋には希望者がやってきて、その方に実際に霊気を行ったり、また病棟の希望者にも霊気を行っています。また週に1回、生殖器疾患病棟の説法部屋に、近くのお寺からお坊さんが3人いらっしゃる、患者・病棟スタッフ、誰でも参加自由の集まりがあります。そこでは皆で祈りを捧げたり、お坊さんの話を聞いたりするのですが、その会が終了した後、希望者は霊気を受けることが出来ます。私は講義を聞いて大変興味をもった旨を先生に伝えました。すると、教室にやってきた人と友人、そして病棟のがん患者とERに運び込まれた患者に直接霊気を行う経験をさせていただくことが出来ました。病棟訪問は毎日のようにされているので、先生の電話番号にかけて連絡をとれば大抵一緒に訪問させてくださいます。また霊気を学ぶ際、演習時には先生から上下白っぽい服装が良いですと言われますので、出来れば着ていってください。現地で買ってもいいと思います。
・地域看護の授業で村を訪問
4年生の地域看護の授業にも参加させてもらいました。今回は地区診断の授業のようです。実践の色合いがとても強く、大変楽しい授業でした。まず小グループに分かれて、ある村に行きます。皆は既に前何回かの授業で、自分たちで本やインターネットから地区情報を集め、また自分たちの足で歩いて自分たちの担当地区の詳細な地図を作っていました。私が参加させてもらった授業では、地域の診療所にいってデータを貰ったり、村人や村長さんに、村の出来事や盛んな産業についてのインタビューをしました。これらを元に、学生は、この地区に今後起こりうる健康問題を考え、そしてどうすればそれが解決するかを村人と一緒に考え、実行に移すのだそうです。実際に村人と一緒に、その問題について取り組むのです。凄く面白そうだ!と思いました。ちなみにタイでは、特別に『保健師』という資格はありません。日本でいう“保健師の業務”は看護師という職業の中に含まれる。という考えのようで、看護師の免許を取れば、地域保健の業務を主にする役職につくことも出来ます。
・災害看護
津波に関する経験を持つスタッフへのインタビューや、先述したEMSサービス訪問、消防署訪問(タイの主要災害は洪水)など、沢山の興味深い体験をさせていただいたのですが、私の中での一番は、タイの学生・インドネシアと中国の留学生たちの前で、プレゼンテーションをさせてもらえた事でした。プレゼンテーションの内容については、私の場合、事前にメールで『日本の災害についてプレゼンテーションをしてください』と課題が出ていました。そして個人的にENPの時間枠で先生方の協力をいただき、自己紹介と宮崎大学医学部看護学科の紹介スライドを作っていきました。その3つを、全てさせていただいくことが出来たのです。そして当日、ふたを開けてみたら、私のルームメイトとその友人達(インドネシアの看護の先生たち)や中国からの留学生、タイの学生が、そろって私のプレゼンテーションを聴きに来てくれたのです。質問や意見もいただき、また外国の方に英語でプレゼンテーションをする場なんて、中々得られないと思います。大変貴重な経験となりました。災害看護に限らず、プレゼンテーションについては準備していくととても喜ばれると思います。事前に先方に「○○について私もプレゼンテーションをさせていただきたいのですが、お時間をとっていただけるでしょうか?」と確認をとればいいと思います。※ちなみに自己紹介のプレゼン+パワーポイントのプリントは、様々な人達との日常会話時にも、大変大変役立ちました。ENPの先生に協力をお願いして、是非作成することをお勧めします。
【研修以外のこと】
・看護学生について
図書館の蔵書がタイ語と英語半々ずつくらい…ということからも分かるように、英語を読んだり使ったりすることが「手段」として認識されているように思いました。授業で普通に英語の教科書も使います。(友人に「今授業で使っている教科書を教えて」と言ったら、分厚い英語の教科書を何冊か差し出されました。)私が行ったときはひと学年130人前後でしたが、今年から200人に増員するそうです。そして男子学生は200人中4〜5人。超レアな存在です。また、実習は2年生の後学期から。病棟に行く前に、学内できちんと戴帽式があるそうです。また、週に2回が病棟実習。2年生は病態が安定した疾患、3年生以上は外科、急性期の患者を受け持ち、1グループ学生8人に対して教員が1人という仕組みです。情報収集→アセスメント→看護計画→実施→評価というプロセスや、記録を毎朝提出して赤字だらけで返却されてくるところなど、私達と一緒でした…。
・毎日17時から、色々なアクティビティが、構内の様々な場所でやっています。誰でもいきなり行って、いきなり参加できます。抜けるのも自由。2ndビルディング1階で太極拳(Tai-chi)、病院の方に抜ける建物の1階で(←すみません、詳しくは教えてもらってください)エアロビクス、3rdビルディング1階で医学部の先生がヨガ(ヨガだけは週1回のみ。金曜日だったかな・・曜日要確認)をやっています。(ヨガの時は希望したら、参加者の事前事後の血圧測定をさせて貰えました。)
・タイマッサージ
3rdビルディングにて。看護科の先生でタイマッサージの資格を持っている人が、場所を借り、人を雇って自分でやっています。たっぷり全身に施行してくれて1時間150バーツでした。安くてしっかりした技術。お勧めです!(ちなみにセントラルハジャイでは足マッサージ30分で150バーツだった。)ちなみに頼めばアロママッサージもしてくださるそうです。
・観光
スケジュールにも載っていますが、週末はGingさんが観光に連れて行ってくれました。サミラビーチ、ハジャイ国立博物館、各所のお寺などです。(大抵のガイドブックには載っています。)他にも学生さんの時間があいているとき、また先生方の好意で、買い物や食事に連れて行ってくださった方もいました。ちなみにタイではバイクが主要な交通手段で、2人乗りも禁止されていません。近場に行くときはGingさんがいつも二人乗りで、街中を飛ばしてくれました。気持ちよかったです♪)
【通信手段】
・インターネットについて
タイのインターネットは、基本的に日本語フォントは表示できません。また、時々繋がりにくいことがあります。学生が構内でネットを使えるのは、リーディングルーム(ナーシングライブラリー)と図書館。(どうしてもの場合は、トンさんのオフィスに行けば使わせてくれると思います。)
大学の外の100A(タイ語発音ヌングロォーイ・エー)通り、寮から歩いて7−8分の所に「X-net」と呼ばれるインターネットカフェがあります。学生のGingさんがオートバイで連れて行ってくれました。1時間24バーツ位。ここは日本語ホームページも文字化けせず表示されます。しかし日本語入力は出来ません。
・携帯電話について
携帯電話は、Tongさんや友人、先生方と連絡をとるのに必須。しかし買うと高い!とのことで、本体はTongさんが貸してくれました。携帯電話の画面表示は最初タイ語になっているかもしれないので、誰かに頼んで英語にして貰うといいでしょう。(※石川さん曰く次回からは何台か、ピーターさんが用意して貸し出してくださるとのこと。要確認)こちらのシステムは変わっていて、コンビ二(セブンイレブン)やスーパーマーケットで、本体に差し込むSIMカードというものを購入し、それを本体に差し込んで使用します。会社はTrueやTH GSMなど色々あります。カードによって電話番号が定められています。またカードによってチャージ額が決まっており、チャージが切れたまま一定期間が過ぎると、そのカード に記された電話番号の使用権利がなくなってしまいます。購入時に、使えるようになる為の操作が、再チャージの時は、お店での入金(セブンイレブンのレジで出来ます。)と再度の操作が必要になります。各操作のやり方は会社によって違うようなので、買った際にお店の人に聞くのが良いと思います。(私はセブンイレブンで質問しましたが、全て親切に教えてくれました。)
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【終わってから思うこと】
・各アクティビティーで実施させてもらえる具体的な看護技術を、出国前に事前に確認していけば良かった。
→例えば、高齢者への健康教育のところでは、会が始まる事前に血圧測定をやっていました。事前に分かっていれば、聴診器を持っていって参加させてもらえたかもしれなかった。
・自分の学びたい事を何に絞るか?
→貴方の興味があることを貴方自身で決める…と言ってしまえばそれまでですが…。何か参考になるかもしれないと思ったことを書きますね。私がタイについて特徴的だと思った事項は、“国王を大変崇拝している国”“旧政権の問題(タクシン)が非常に表に出てきている”“日本と同じアジアの国”“仏教色が強い国”“人柄が日本人と通じるところがある”“アメリカレベルの医療水準を目指している点が日本と似ている”“津波の経験がある”“エイズ問題が深刻”といったことです。タイという国について事前に学ぶと、おのずと絞り込めてくるのかなと思います。ソンクラ大学看護学部の留学生受け入れ態勢は、すでに中国やイギリス等のいくつかの大学と提携を結んでいること、また正式な留学プログラムが確立されていることから、沢山の国から留学生が学びにやって来ています。そしてソンクラ大学の看護の先生方の内、留学生を教えていらっしゃる複数の先生方は、すでに沢山のクラスと沢山の留学生を受け持っていらっしゃいます。(私の場合、宮崎大学医学部看護学科からの第1号だった事と、教授(鶴田先生)が同行してくださった生徒だということで、特別に1プログラムに1先生が付きっ切りで付いてくださったようです。←次回からの研修体制については要確認)だから、あちらの大学は、先生も学生も、留学生の受け入れに慣れています。心配する必要はありません。また、簡単な挨拶だけでもタイ語をはなせれば、患者さんがとても喜んでくれます。(タイ語については各種ガイドブックにも簡単な会話集が載っています。個人的には[旅の指差し会話帳]シリーズが、楽しくてお勧め。タイは?です。)また、Tongさんやお世話をしてくれる学生さん、先生方に、やりたいことを積極的に自分から言えば、それが叶えられるよう最大限努力してくれます。そしてこれはどの場面でも、ですが、もし英語が拙くても、一生懸命伝えようとすれば、皆さん丁寧に聞いてくれますし、また必ず分かってくれます。
【英語について】
私は高校時代、まともに勉強をしていなかっただけあり、当初の英語力も、英語を使うということについても、はっきり言って「・・・。」(お話にならない)レベルでした。しかし英語科の先生にアドバイスをいくつかいただき、それを自然な形で日常生活に取り入れるようにしました。また先生方が時間を割いて、学習に付き合ってくださいました。それが結果的に、大きな成果となったように思います。そんな立場から、私が事前にしていったことを書かせていただきたいと思います。
1、 医療単語や、よく看護で使う言い回しを頭に叩き込む。⇒何はともあれ、これ。医療単語が理解できなければ、学習のための会話・意見交換・質問が出来ません。実りが少なくなってしまいます。私はテキストを1冊終わらせていきました。『看護師たまごの英語40日間トレーニングキット』というものです。看護分野単元別に分かれていたので、1単元ずつ学習し、横山先生の部屋でその単元の内容についての口頭チェックやセッションをしていただきました。※お勧めのテキストについて迷った場合は、横山先生に尋ねてみるといいと思います。
2、 日頃から英語を身近に置く。⇒英語になれることが必要だからです。(例:聴く音楽を洋楽にする、ENPで貰ったERのDVDをともかく流しておく、部屋の家具に単語のタグを貼る、英語のWEBサイトを閲覧する、考え事を英語で行うようにする、一言日記を英語で書く)
3、 英語科の先生にお願いし、空いた時間は英会話のセッションをしてもらう。⇒英語を発し、また聴くことが出来なければ、やっぱり実りは少なくなります。その為には英語で会話する機会をより多く持っていた方が良いです。これは、私が大変実感したことです。南部先生が主として受けてくださるかと思いますが、お願いすれば横山先生や玉田先生、ゲスト先生やホワイト先生も時間を設けてくださいます。私はプレゼンテーションの原稿や予行演習を、この時間を使用して先生の協力をいただき、作成しました。
4、英英辞書を使う⇒同じく英語に慣れるためです。最初は先入観で敬遠して「ひーっ」と思っていましたが、中々慣れると面白いです。また辞書の表現は簡潔で万人に分かりやすく書いてあるのが特徴です。学習に合っていると思います。
【ギフトについて】
・絶対ではありませんが、小さなギフトを沢山もっていくことをお勧めします。タイの方々は、本当に手厚くそして友好的にもてなしてくれます。沢山の人にお世話になるので、ちょっとしたギフトが沢山あると、感謝の気持ちを伝える最適な手段になると思います。私は絵葉書70枚(玉田先生からいただきました。)、宮崎のお菓子(ゴーフレット30枚)1箱、自分で買った小物1箱を持っていきましたが、色々あってすぐに足りなくなりました。(鶴田先生と石川さんが持ってきていた小物類のあまりをいただきました。)医学科の先輩のレポートも参考にしつつ、高価でなくて良いので少し気の利いたものを、多めに持参することをお勧めします。日本らしいものが喜ばれたなあ、という印象です。
【この研修で得たもの】
違う国、しかし同じアジアであるタイで私が学んだ一番のこと、それは「人と人との繋がりが持つ力」についてでした。この言葉は、今まで何度も、色々な物語や誰かの話の中で出てきたもので、過ぎて行く日々の中、私はそれがどういう事なのかを忘れかけていました。ですが今回の留学で、私はその言葉の意味を、具体的な出来事を伴って知ることになりました。留学中に沢山の親切をくれたルームメートと他の留学生の皆さん、お世話になったソンクラ大学の皆さん、先生方。そういった沢山の方々と、“連絡先”と“心”を通じて、決して無くならない2つの繋がりを持つ事が出来ました。これからは住む所が離れていてもいつでも、看護についての情報交換や議論も出来ます。勿論心の繋がりは一生消えません。私の世界は一気に広がりました。「看護に国境は無い」という事実に学生の間に触れることが出来たのは、幸せなことだと思います。海外研修は、先生方や職員の方々を始めとして、沢山の方々の尽力によって、実現されているものです。ソンクラ大学で学ばれることが、皆さんにとってきっと、より良いものになると信じています。他の資料や写真については、南部先生にお渡ししていますので、良ければ閲覧してみてくださいね。
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