バイオメディカル電顕リサーチサイト  BioMedical EM Research Site

CLEM観察法
Correlative Light and Electron Microscopy

宮崎大学医学部解剖学講座 超微形態科学分野
Department of Anatomy, Ultrastructural Cell Biology
Faculty of Medicine, University of Miyazaki



超薄切片作製法
Ultra-thin sectioning


 トリミングが終了した試料をミクロトームのホルダーにセットした後、ホルダーとガラスナイフの向きや角度、距離を調整して、試料の切り出し面をダイヤモンドナイフのエッジに合わせます(=面合わせ)。


試料ホルダーの首振り角度調整


 面合わせが終了した後、ダイヤモンドナイフのボートに蒸留水を満たします。この際、シリンジフィルターを通した蒸留水を使用し、ナイフエッジを水面が覆うように満たした後、注射シリンジ等で水を抜き取るようにして水面を調製します。

 ※ 水面が高すぎると試料ブロックに水面が接し、低すぎると切片がナイフエッジに付着します。
 ※ ナイフエッジが水をはじいて馴染まない場合には、親水化処理を行います(「親水化処理法」を参照)

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 続いて、使用されるミクロトームの操作手順に従って切片の厚さを「70 nm 〜 80 nm」に設定の上、超薄切を行います。





 ダイヤモンドナイフのボート水面に浮かぶ超薄切片の反射光色がシルバーもしくはシルバーゴールドであれば、適切な厚さ(70 nm 〜 80 nm)であることを示します。




 切り出された超薄切片を睫毛プローブ(睫毛を瞬間接着剤で竹ひごの先に付けたもの)の先端で移動させながら、支持膜をはったグリッドの観察孔部分に切片の一部を付着させ、引き上げるようにして捕捉します。



 切片を載せたグリッドは専用のケースに入れて保管します。




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