ウラン・鉛染色法
Heavy metal staining
透過型電子顕微鏡観察を前に、超薄切片のコントラストを増強するためウラン・鉛染色を施します。
はじめに、グリッドを専用の染色ツールに挿入します(一度にグリッド25枚の染色が可能)。
染色用容器に2%酢酸ウラン染色液を適量、流し入れて3分間染色します。
3分経過後、グリッドを収めた染色ツールごと70%メタノール、50%メタノール、30%メタノールで1分間ずつ洗浄した後、蒸留水で3回(各1分間)洗浄します。
※ 2%酢酸ウラン染色液は再利用が可能であり、廃棄せずに元の容器へ戻します。
次にレイノルド鉛染色液を適量、流し入れて3分間染色します。
3分経過後、グリッドを収めた染色ツールごと蒸留水で5回(各1分間)洗浄し、ツールに付着した水滴をキムワイプで吸い取った後、グリッドを専用ケースに戻して観察へ移ります(染色済のグリッド枠はペンでマークしておきます)。