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 乳腺
消化管・内分泌・小児外科グループ

 2015年4月1日に宮崎大学の第一外科・第二外科が統合され、両科にあった消化管グループと小児外科が融合し消化管・内分泌・小児外科となりました。旧一外科消化管グループは、主に食道・胃・小腸・大腸の悪性疾患、および炎症性腸疾患に対する外科治療を行っています。可能な限りほとんどの臓器の手術に鏡視下手術を取り入れ、全手術の約8割に鏡視下手術を行っています。クローン病や潰瘍性大腸炎といった難病に指定されている炎症性腸疾患に対しても積極的に手術を行っており、またこれらの疾患に対しても可能な限り鏡視下手術を適応しています。食道進行癌に対しては術前化学療法の後に手術を行っており、胸部・腹部操作の両方を鏡視下に行っております。手術操作の範囲が広く手順も多いため旧二外科グループと協力して手術を行っています。胃疾患に関しても胃悪性腫瘍に対する幽門側胃切除、胃全摘、胃部分切除のいずれにも鏡視下手術を適応しています。大腸癌に関してもほとんどの症例で腹腔鏡を使用しており、局所進行癌や同時性転移を有する症例に対しても条件がそろえば鏡視下手術の適応としております。

 炎症性腸疾患に関しては、当院の消化器内科が内科的治療に積極的であることから必然的に外科への相談も数多く寄せられます。免疫調整剤や分子標的薬の登場により、手術適応になる症例の数は減少してきている印象はあるもののその数は決して少なくありません。これらの症例に対しても状況が許す限り積極的に鏡視下手術を行っております。

 重篤な合併症を有する症例や、多臓器合併切除が必要な症例など複数の科が存在する大学でないと対応困難な症例が多数相談されます。これらの症例に対する最後の砦として日夜奮闘しております。