宮崎大学医学部 リハビリテーション科

ごあいさつ

科長挨拶

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 2007年、高齢化率が21%を超え「超高齢社会」に突入した日本は、社会保障費がますます膨らむことが予想され、その社会保障の支え手である勤労者世帯の割合減少も重なり、国としても安定財源の確保が重要な喫緊となっている。また2025年には団塊世代が75歳以上となり、ますます高齢社会が深刻化することが明らかである。そこで国としても2025年を目途に、高齢者が重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるように、各自治体がそれぞれの特性に応じた「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」が一体的に提供される『地域包括ケアシステム』の構築実現を目指しています。

 この地域包括ケアシステムでは、今まで以上に社会参加を視野に入れたリハビリテーション医学・医療の貢献が必須であり、中心的役割を担っています。リハビリテーション医学とは、「全人間的復権」を実現するための医学であり、リハビリテーション科医は、単に疾病の治療だけでなく、機能回復と社会復帰を目指し、多職種連携の下、急性期、回復期、維持(生活)期までシームレスに様々な疾患や障害に対応する必要があり、さらには運動器のみならず脳血管、循環(心大血管)、呼吸器、摂食嚥下、がん、リウマチ、スポーツ、小児と多岐に分野に渡るため、高度な専門性に加え総合的判断に基づいた診療を行う必要があります。そのため、地方大学・医学部附属病院の使命として、教育・臨床・研究を総合的に行う必要があります。教育分野では、学生教育やリハビリテーション科専門医・メディカルスタッフの育成を柱としており、臨床分野では地域医療の最後の砦としてリハビリテーションが必要な全ての分野に最新の医療を提供できるよう自己研鑽を積んでいます。加えて、研究分野では学内・学部間連携のみならず、産官学連携を進め、地域・社会貢献を進めて参ります。

 このように宮崎大学では、医療政策の一つに「地域貢献」を掲げており、宮崎県における地域医療の中核的役割を担っています。地域に根ざした臨床・研究活動も数多く実施しています。2015年4月に「宮崎市立田野病院・さざんか苑」の指定管理者となったのも、地域医療に貢献することが目的です。今後も大学のスローガンであります「世界を視野に 地域から始めよう」を基に、患者さんの必要としている高度な医療を提供できるように、関連病院と連携を深め地域医療に貢献していきます。また、それを実践できる人格と能力を持つ医師・技師スタッフを育成することで、臨床・研究も一層進展します。教室員の和、そして学内外の連携を大切にし、開かれた特徴あるリハビリテーションとして発展するため、今後ともご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、多くの臨床・研究ができ、宮崎の自然環境も最高ですので、是非一緒に働きませんか。宮崎は皆さんを待っています!

宮崎大学医学部 リハビリテーション科 科長 帖佐悦男