心臓の弁や大動脈などの大血管手術を行う際は心臓を一度止めて手術を行います。
心臓が止まっている間、全身に血液が行き渡らず低酸素の状態となってしまうため、
止まっている心臓の代わりに人工心肺装置を用いて生命維持を行います。
臨床工学技士はこの人工心肺を操作し患者さんの生命維持活動を支えています。
当院では年間約100例の開心術に携わっており2017年より開始したTAVI(経カテー
テル的大動脈弁置換術)施行時のECMOスタンバイやペースメーカ操作にも携わって
います。
また、体外循環部門には体外循環技術認定士が2020年現在3名在籍しており、
学会参加や後輩指導など教育にも力をいれ業務を行っています。