開式の辞

菅沼 龍夫

宮崎大学副学長

ご来賓の皆様、参加者の皆様、おはようございます。宮崎大学副学長の菅沼龍夫と申します。

まず、ご来場の皆様に、宮崎大学のこの国際シンポジウムにご参加いただきましたことを心より感謝申し上げます。そして、タイのソンクラ大学のSuvina Ratanachaiyavong教授とLadawan Prateepchaikul教授、ソンクラ大学ご一同の皆様、カリフォルニア大学の副学長には、今回のシンポジウム開催に際し、多大なご尽力を賜りましたことを感謝申し上げたいと思います。

宮崎大学を代表いたしまして、「海外提携校を活用した専門家育成のための大学教育」の題目の元に、タイ日合同シンポジウムを開けましたことを、大変光栄に感じております。

このシンポジウムは、文部科学省が行っている「質の高い大学教育推進プログラム」(教育GP)に採択された「複眼的視野を持つ国際的医療人の育成」大学の専門英語教育プログラムに基づいて開催されました。   

宮崎大学とソンクラ大学との国際的な相互提携には、20年以上の長い歴史があります。2005年に、私が丸山教授と一緒にソンクラ大学に行った時、両大学が医学生の交換プログラムを行うことで同意しました。宮崎大学からは、2005年の4月に、1ヶ月の選択的臨床実習にソンクラ大学に4人の医学生を送り、ソンクラ大学から3名受け入れました。このようにして、交換留学プログラムが始まりました。今では、このプログラムは、学部生だけでなく、卒業した医者たちにも拡大してきています。これまでのところ、両大学から約60名の学生と医者が、この交換プログラムに参加してきました。この交換プログラムの拡大に伴い、国際的視野を広げ、外国人と意思疎通が図れるように、学生やスタッフの英語学習を促進するEMPとENPのクラスが開かれました。

このシンポジウムは、国を越えて相互に友好を深め、国際的連携の重要性を認識し、多面的で国際的な観点を発展させるため、さらに宮崎地域の専門的な大学教育システムの改善に貢献するために、行われます。  

宮崎大学の看護学科とソンクラ大学の看護学部が、今日のこのシンポジウムの後に、学生の交換プログラムを行うと合意するという朗報を、この場を借りて皆様にお伝えしたいと思います。そしてこの協定が結ばれることに際し、心よりお祝いの言葉を申し上げたいと思います。

最後になりましたが、皆様に、このシンポジウムが成功裏に終わることを祈念いたします。日本語で「一期一会」という言葉があり、お聞きになったことがあるかもしれません。この考えは、伝統的な日本のお茶の席で、「1つ1つの出会いを大切にせよ、なぜなら2度とないものであるから」という意味です。今後も、国際的連携の拡大とこの連携が継続していくことを期待しています。

御清聴ありがとうございました。どうぞよい1日を。