施 設 概 要

 

1. 施設の概要

 医学研究は動物実験に負うところが多いことはいうまでもありません。再現性のある質の高い動物実験を行うためには、国際的に通用する一定基準の環境条件下に専門知識を有する教官が管理する動物実験施設を必要とします。本学では昭和55年に文部省より全学共同利用の施設として認可を受ました。昭和59年に動物実験施設(3階建て2,752?)が竣工し、平成24年度に大規模な改修工事を行っています。コンベンショナル動物・SPF動物飼育室、感染動物実験室、動物検疫室、実験処置室、遺伝子組換え実験室などが設置されています。各飼育室は12時間照明、23±2℃に調節された清浄な空気が供給されています。

 

2. 教育目標

 再現性のある適正な動物実験が行われることを教育の目標にしています。このため施設利用希望者の総てに対して、施設利用法の解説などを含む利用者講習会を実施し、受講後に利用者登録申請書を提出した者のみ利用が可能です。また全ての動物実験従事者は本学で開催される教育訓練を受講しなければなりません。

 

3. 研究の現状

 学内共同利用施設として約350名が利用しています。本施設で行われる総ての動物実験は「宮崎大学動物実験規則」に従って動物実験計画書を提出し、動物実験委員会で 審査の上許可された実験のみが行われ、その成果は学会での多数の口頭発表や学術雑誌などで公開され、医療現場での治療に役立てられています。
 動物実験施設では、新しい実験動物の開発、維持を目的に、野生動物から新たな実験動物を開発する研究を継続しており、「遺伝性高脂血症マウス」1系統を維持しています。さらに当施設では様々な野生由来齧歯類の系統を維持しており、これらは「宮崎大学フロンティア科学総合研究センター実験支援部門生物資源分野系統維持動物の分与等に関する規準」に従い希望者に分与しています。また生殖細胞の低温保存に関する研究も行われております。

 

4. 施設職員

 施設の職員は下記のような構成です。
 施設長(併任)
 教員:教授1名・准教授1名・助教1名
 常勤職員:技術職員2名

 非常勤職員:技能補佐員および事務補佐員6名