会長挨拶

寒川賢治
国立循環器病研究センター 研究所長


 国際シンポジウム’International Symposium on Ghrelin and Energy Metabolism Homeostasis’ を、第90回日本内分泌学会学術総会(和歌山県立医科大学 赤水尚史会長)のサテライトシンポジウムとして、2017年4月22日(土)と23日(日)に「京都市勧業館みやこめっせ」で開催します。

 グレリン発見から10年目の2009年に、グレリン国際シンポジウムを東京都で開催し、国内外から多くの研究者が集まり、グレリン研究を大きく飛躍する機会となりました。1996年のグレリン受容体(GHSR)同定から20年が経ち、さらに研究領域が広がり、グレリン関連の論文が1万報に達しようとしています。グレリンの持つ多彩な生理作用による生体調節メカニズムを標的とした治療薬開発も進んでいます。本シンポジウムを新たな機会として、さらにグレリン研究が発展することを期待しています。

 本シンポジウムでは、テーマとして「生理作用」、「分泌調節」、「病態」、「治療応用」、「脳内報酬系」を取り上げました。ベルギーからInge Depoortere(KU Leuven)、スウェーデンからSuzanne Dickson (University of Gothenburg)、オーストラリアからAndrews ZB (Monash University)の海外演者の招聘講演と、国内の招聘講演、一般公募演題により、グレリンとグレリン受容体作動薬の進歩ならびにエネルギー代謝調節を討議する予定です。皆様のご参加と多数の一般演題の応募をお待ちしています。