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厚切りパラフィン切片作製法
Preparation of Thick Paraffin Sections

宮崎大学医学部解剖学講座 超微形態科学分野
Department of Anatomy, Ultrastructural Cell Biology
Faculty of Medicine, University of Miyazaki



厚切りパラフィン切片作製法
Thick-paraffin sectioning



 パラフィンに包埋した試料ブロックをミクロトームのホルダーにセットした後、ホルダーとナイフ(替え刃はフェザー:S-22を推奨)の向きや角度、距離を調整して、試料の切り出し面をナイフのエッジに合わせます(=面合わせ)。





 面合わせが終了した後、まずは試料の切り出し面をきれいな平面に整えるための粗削りを行います。

 次にナイフの位置を変え、切り出されてくる切片の厚さを15, 20, 25, 30ミクロンのいずれかに調整して、慎重に薄切します。



 薄切された切片をピンセットでつまみ取り、約37℃の温水に切片を浮かせて伸展させた後、スライドガラス(武藤化学:NewシランII コーティングガラスを推奨)に接着させます。





約37℃に設定したホットプレート上で5分ほど伸展させた後、約37℃に設定したインキュベーターで一晩、乾燥させます。






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