パラフィン包埋法
Embedding into Paraffin-wax
パラフィンは水と馴染まない疎水性であることから、試料に含まれる水分をアルコールに置換して脱水します。
通常、自動パラフィン浸透機を利用して、50%、70%、90%、100%エタノールに段階的に入れ替えながら脱水を進めた後、パラフィンに馴染みやすいキシレンを浸透させます。
試料がキシレンに馴染んだところで、加熱して溶解した状態のパラフィンに浸透させます。
パラフィンへの浸透が完了後、包埋皿に流し込んだパラフィンに試料を埋め込むようにしてブロック状に硬化させます(試料の大きさに応じて、様々な形状の包埋皿が市販されています)。
予め離脱剤を塗布した包埋皿にパラフィンを流し込み、中央にあわせて試料を入れます。
次にブロック台となる包埋リングをセットし、冷却してパラフィンを硬化させます。
硬化したパラフィンのブロックを包埋皿から離脱すると完成です。
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