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宮崎医大(現 宮崎大学医学部)グループでは永年、生体内情報伝達に関わるペプチド性リガンドの探索を行い、数多くの生理活性ペプチドを発見してきた。従前の研究成果を基盤として新規の内因性および外因性生理活性ペプチドを探索し、未知の生体情報伝達系や翻訳後修飾機序を解析し、生体システムの制御機構を新たな観点から総合的に研究する。
分  野  名:生 命 科 学
プログラム名称:生理活性ペプチドと生体システムの制御
拠点リーダー名:中 山 建 男(フロンティア科学実験総合センター長)
 宮崎大学・医学部(旧宮崎医科大学)は創設以来、本COEプログラムの前拠点リーダー松尾の指導の下、ナトリウム利尿ペプチド・ファミリーなど、"未知の生理活性ペプチドの探索研究"を推進しており、この伝統はアドレノメデュリン(AM) やグレリンの発見と生理作用の研究へと引き継がれている。本COE拠点の目的は、これらの実績を踏まえて、新規生理活性ペプチドの探索、同定済及び新規活性ペプチドの生理機能の解明、生理活性物質の賦活化機序の解明などの研究によって、未知の生体システムの制御機構を明らかにすることである。まず、生理活性物質を直接対象にして研究できる経験と実績を持つ研究者を糾合して拠点を形成した。超微量生理活性ペプチドの探索を行う研究者が一人立ちするには、他分野よりもかなり長期間の経験とノウハウの蓄積が必要である。当該分野の若手研究者育成の観点から、拠点形成期間のみならず永続的な人材の確保と教育・研究システムの構築が必須である。


拠点リーダー名:松 尾 壽 之(学長)
 文部科学省は平成14年度から、第三者評価に基づく競争原理により、国公私立大学を世界的な研究教育拠点として学問分野毎に形成し、国際競争力のある世界最高水準の大学づくりを推進するために、21世紀COEプログラムを選定し、重点的支援を行うことになった。
 当時、生化学第二講座教授であった松尾壽之学長の指導の下に推進した「未知の生理活性ペプチド探索研究」がきっかけとなり、宮崎医科大学グループは、新規の生理活性ペプチドを次々と発見し、生体情報伝達と制御機構の解明に世界に誇り得る数々の業績を挙げてきた。
 この研究を軸とし、ポストゲノム時代に、その独自性を示す研究をさらに推進するため、松尾学長を拠点リーダーとする「生理活性ペプチドと生体システムの制御」の研究テーマを21世紀COEプログラム(生命科学分野)に申請していた。書面審査の後、9月12日に東京でヒアリングが実施され、10月2日に採択の通知があった。
 これを契機に、本学の創設以来の伝統ある生理活性物質の探索研究を核にした個性輝く大学として、統合後の新生大学も、さらに発展していけるものと確信している。


宮崎県庁内県政記者室で記者会見する様子(平成14年10月2日当時)
(左から、前菅原事務局長、前松尾壽之学長、中山生化学第二講座教授、林微生物学講座教授)


お問い合わせ coe@med.miyazaki-u.ac.jp