宮崎大学医学部 放射線医学講座
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当科においての主な検査・診療方法
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治療

当科においての主な検査・診療方法

  治療
  定位放射線照射/ラジオサージェリー
  定位的放射線治療とは、正常な脳組織には出来るだけ少量の、逆に脳病変には極めて大量の放射線を照射して、脳腫瘍や脳動静脈奇形などの脳疾患の治療を行う放射線治療方法である。その一つが、われわれが臨床で実施している“直線加速機を用いた定位的放射線治療”である。放射線発生装置(直線加速機)の放射線射出孔を扇状(振り子状)に動かすことで、その要(かなめ)に相当する部分に大量の放射線を照射することができる。これを30度ずつずらし6回繰り返すことで、脳内の病変部分に極めて大量の放射線を照射することが可能となる。しかし、実際は放射線射出孔(ガントリー)の回転は可能であるが、扇状の照射面を30度ずつ動かすことは不可能である。そこで今度は、装置でなく患者の頭部を30度ずつずらすことで、6つの扇状の照射面を作るようにした(図1)。図2は実際の治療中に放射線射出孔(ガントリー)の回転と治療台が30度ずつずれていく様子を撮影したものである。なお、“定位的”というのは、頭蓋内のどこに病変があり、そこに正確に放射線を照射するにどうすれば良いかを、脳全体がX,Y,Z座標系にあるもの、すなわち座標系を用いて“位置を定めて”放射線照射を行うことに起因している。

ラジオサージェリー(定位手術的照射)とは、正常な脳組織には出来るだけ少量、逆に脳病変には出来るだけ大量の放射線を照射して、脳腫瘍や脳動静脈奇形などの脳疾患の治療を行う放射線治療方法である。ラジオサージェリーには大きく二種類ある。ラジオサージェリー専用の装置ガンマーユニットを用いるものであり、コバルト60というガンマー線を線源として利用するものである。他の一つは、通常は肺癌や子宮癌などの一般の放射線治療に用いているライナック(直線加速機)を用いるものである。当院では、後者を昭和61年(1986年)以来すでに18年間、転移性脳腫瘍を含む多くの脳腫瘍や脳動静脈奇形にラジオサージェリーを実施してきた。幸いライナックを使用しているため、同じ装置で転移性脳腫瘍も原発巣も治療ができ、来院時に脳転移のある進行癌という状態であっても、化学療法、温熱療法等との組み合わせ、すなわち集学的治療を行い5年以上、最長ですでに10年もお元気に暮らしておられる患者さんもおられる。

当院のラジオサージェリーは、直線加速機の放射線発生部分(ガントリー)を扇形に動かし、その要(かなめ)に相当する部分に大量の放射線を照射するいわゆる振り子照射を6つ組み合わせた治療方法である(図○)。あたかもリンゴに割を入れるように患者の頭部を病巣を中心として30度づつずらした6つの扇状の照射面を作ることにより、脳内病巣に極めて大量の放射線を照射する方法を採用している。これを三菱電機との共同開発により、スイッチをONにすると照射開始から終了まで、自動的にライナックが稼動し12分という短時間で完逐する“Auto Set-up Stereotactic Radiosurgey”を行っている。

ラジオサージェリーという言葉は、“ラジオ”すなわち“放射線”を用いて“サージェリー”すなわちあたかも“手術”するかのよう局所を治療するという○○に由来している。また“定位的“というのは、頭蓋内のどこに病変があり、そこに正確に放射線を照射するにどうすれば良いかを、脳全体がX,Y,Z座標系にあるもの、すなわち座標系を用いて“位置を定めて”放射線照射を行うことに起因している。
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