<みなさん“ロコモ”という言葉を知っていますか?>
●ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ)とは
運動器の障害により「立つ」、「歩く」といった移動機能が低下している状態のことです。
●運動器とは
人間が体を自由に動かすことができるのは、骨・関節、筋肉や神経で構成される運動器の働きによるものです。各パーツが連携して働いているため、どれかひとつが悪くても体はうまく動きません。
<ロコモが進行すると?>
ロコモが進行すると日常生活にも支障が生じ、介護が必要になるリスクが高くなります。2007年、日本整形外科学会は人類が経験したことのない超高齢社会・日本の未来を見据え、この「ロコモ」という概念を提唱しました。このように書くと、高齢者に多いと思われがちなロコモですが、実は、子どものころの運動量などと関りが深いと考えられています。
<新型コロナウイルス感染症の影響>
近年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、長期にわたる外出自粛や制限から“足腰が痛くなった”や“運動量が減った”と、ロコモが進行している人が増えているようです。また、外遊びの時間が減ったことなどにより、子どもロコモも増えているようです。
<皆様ご自身も、ご家族の皆様もロコモの心配はないですか?>
ロコモ事務局スタッフの一人であるAさん(40代)。体力の低下は自覚しつつも、まだまだ大丈夫だろうと言っていましたが、初めてロコモ検診を受けた際に、40㎝の椅子から片脚で立つことが出来ず、がっくりと肩を落としていました。それから、毎日少しずつ運動を始め、今は30㎝の椅子から片脚で立ち上がる事ができるようになりました。
「自分はまだまだ大丈夫!!!」と思っている方にこそ、ロコモ検診を受けていただきたいと思っています。
<まずは自分のロコモ度を知ることから始めませんか?>
自分が“ロコモ”かどうかは、ロコモ度テストで簡単に判定することができます。すでにロコモである場合も、ロコモを進行させないことが重要です。
いつまでも自分の足で歩き続けていくために、運動器を長持ちさせ、ロコモを予防し、健康寿命を延ばしていくことが今、必要なのです。
<医学部整形外科ではロコモ予防のために様々な活動をしています>
●ロコモ予防活動はロコモカーで出動しています!
こちらの車、見かけたことがある人もいるのではないでしょうか?
ロコモカーは平成28年購入。それ以降、宮崎県内の北は延岡、西は高原、南は日南まで、ロコモ予防のために走り続けています。走行距離も2万㎞を超えました。見かけた際は、是非手を振ってください!