研究紹介

教室の研究テーマ

  • 新規癌抑制遺伝子の探索に関する基礎研究
  • 癌遺伝子及び癌抑制遺伝子の口腔扁平上皮癌における応用研究
  • 口腔癌における転移・浸潤関連因子に関する基礎研究
  • 温熱疼痛のメカニズムの解明

発癌

口腔癌の発癌については、様々な刺激によって引き起こされる遺伝子異常の蓄積により、通常粘膜から前癌病変を経た悪性腫瘍への発展が関連付けられる多段階発癌が示唆されています。そこで、当研究室では検体を用いた様々なアレイ解析を利用し、口腔癌に関与する新規oncogene、tumor suppressor geneについて分子生物学、病態学、免疫学といった多様な見地からアプローチを行っています。

患者検体と口腔癌細胞株を用いたSNP array解析により、口腔癌に特異的に増幅されている部位を特定しました。さらにmicroarray解析を行い、その中でも正常粘膜と比較して発現の増加が顕著に見られるAIM2,IFI16に着目しました。
これらの遺伝子発現を抑制することにより、アポトーシスの誘導、細胞増殖能の抑制効果が確認されました。

また、口腔癌の新規Tumor suppressor geneとしてNDRG2を同定しました。
NDRG2は口腔癌細胞株や患者検体において高頻度に発現低下しており、その抑制機構は主にプロモーター領域のDNAメチル化などのエピジェネティックなゲノム異常が主たる原因であることを示唆しました。

NDRG2を強制発現させた口腔癌細胞株においては、コロニー形成能や細胞増殖能が通常の細胞株と比較して減少しており、これらはAktシグナルの活性化を介したものであることを同定しました。

さらに、4-NQOを用いたマウス舌癌モデルを作製し、NDRG2による発癌の頻度、多発性、腫瘍サイズの差を比較検討することにより、口腔癌症例における新たな診断あるいは予後予測遺伝子としての開発を目指しています。

癌の浸潤・転移

口腔癌において、癌細胞の浸潤性や転移性は、患者の予後に関わるだけでなく、術野の範囲によって摂食・嚥下機能の喪失などの患者のQOLを著しく低下させます。そのため、浸潤・転移のメカニズムの解析や、早期あるいは低侵襲の転移診断法の確立は非常に重要です。
当研究室では、腫瘍の浸潤先端において特異的に発現する遺伝子の免疫組織学的検討、あるいは動物モデルを用いた頸部リンパ節転移や肺などの遠隔転移の解析を行っています。

抗癌剤耐性

口腔癌において、癌細胞の浸潤性や転移性は、患者の予後に関わるだけでなく、術野の範囲によって摂食・嚥下機能の喪失などの患者のQOLを著しく低下させます。そのため、浸潤・転移のメカニズムの解析や、早期あるいは低侵襲の転移診断法の確立は非常に重要です。
当研究室では、腫瘍の浸潤先端において特異的に発現する遺伝子の免疫組織学的検討、あるいは動物モデルを用いた頸部リンパ節転移や肺などの遠隔転移の解析を行っています。

新規治療抗体の検討

既存の抗癌剤では、治療効果の少ない患者も少なくありません。そのため、新たに口腔癌患者に使用可能な治療用ヒト抗体を模索し、その効果について検討する実験を行っています。

TFRC(transferrin receptor C)は細胞における鉄取り込み作用において重要な機能を有しています。特に癌細胞においては、細胞自身の増殖能を維持するために多くの鉄が必要となるため、TFRCの発現も多くなるといわれています。実際に当研究室においてTFRCの発現を口腔癌細胞において検討したところ、やはりTFRC発現の増加が確認できました。

そこで、口腔癌細胞株にTFRCを抗原とした治療用ヒト抗体を投与したところ、細胞の増殖能を抑制するだけでなく、アポトーシスを誘導し、細胞周期にまで影響を及ぼすことが判明しました。

また、口腔癌細胞を皮下移植したマウスモデルにおいて、TFRC抗体を投与したところ、著明な腫瘍抑制効果が確認できました。



当研究室大学院生は、以下の研究室分野での共同研究も可能です。

  • 宮崎大学医学部 機能制御学講座 腫瘍生化学分野
  • 宮崎大学医学部 病理学講座 腫瘍・再生病態学分野
  • 宮崎大学医学部 感染症学講座 免疫学分野
  • 宮崎大学医学部 解剖学講座 神経生物学分野

大学院生募集

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宮崎大学医学部附属病院 歯科口腔外科・矯正歯科

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