ICUでは主に心臓血管系・肺・消化器等の手術後、呼吸・循環・代謝等の主要臓器の急性機能不全、交通外傷、重症熱傷に対する治療が行われています。
また、当院は特定集中治療室管理料1を取得しており、臨床工学技士が当直体勢をとることで安全で効果的な臨床支援を24時間365日行っています。
臨床支援業務としては、CHDFをはじめ人工呼吸器、ECMO、IABPなどの重症患者さんに使用する生命維持管理装着の操作、保守管理を行っています。
※病床数16床
急性血液浄化業務
ICUで管理を要する患者さんは、感染による炎症や急性腎不全、急性肝不全などの状態となる事があります。
そのような場合、体内に溜まった有害物質を除去する目的で持続的血液濾過透析(CHDF)や血漿交換療法(PE)という血液浄化療法による治療を行っています。
当院では血液回路のプライミングから治療の導入及び回までと血液浄化治療の一連の操作を臨床工学技士が行っています。
治療中は医師の指示の下で治療条件設定やトラブル対応、機器の点検を行い安全に治療が行えるように努めています。
補助循環業務
【ECMO】
ECMOとはextracorporeal membrane oxygenation(体外式膜型人工肺)の略で、心機能と呼吸機能を代替する装置です。
回路のプライミング、導入時の医師のサポートを行っています。
※年間症例数:11(2019年度)
【IABP】
IABPとはIntra Aortic Balloon Pumping(大動脈内バルーンパンピング)の略で、大動脈内カテーテルを心臓に近い大動脈に留置し、心臓の動きに合わせてバルーンを拡張・収縮させることで心臓の働きを助けることが可能になります。
導入時の医師のサポート、移動時の補助を行っています。
※年間症例数:15(2019年度)