バイオメディカル電顕リサーチサイト  BioMedical EM Research Site

透過型電子顕微鏡 試料作製法
Sample Preparation for TEM Observation

宮崎大学医学部解剖学講座 超微形態科学分野
Department of Anatomy, Ultrastructural Cell Biology
Faculty of Medicine, University of Miyazaki



ガラスナイフ作製法
Glass Knife Making


試料のトリミングや準超薄切片の作製に用いるガラスナイフは、安価な専用ガラスナイフ棒からガラスナイフメーカーを利用して作製します。


ガラスナイフメーカー


ガラスナイフ棒



はじめに正方形のガラス片を作製します。ガラス棒をセットし、正方形カットに設定します。





次にダイヤモンドカッターを手前に引いて、ガラスナイフ棒に引っかき傷を付けます。



所定のノブを回転させるとガラスナイフ棒の下から圧が加わり、引っかき傷を基点にガラスが割れて正方形のガラス片が得られます。



続いて正方形のガラス片を45度回転させて、ガラスナイフメーカーにセットします。三角形カットに設定して、ダイヤモンドカッターを手前に引いて、ガラス片に引っかき傷を付けます。



所定のノブを回転させるとガラスナイフ棒の下から圧が加わり、引っかき傷を基点にガラスが割れて三角形のガラス片(=ガラスナイフ)が得られます。



三角形に割れたガラス片のエッジを利用して準超薄切片を作製しますが、ガラスのエッジは脆いため、いくつも作り置きしてケースに収納しておくと作業がはかどります。




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