浸漬固定法
Immersion into fixative solution
浸漬固定はヒトの試料をはじめ、灌流固定を施せない大型動物の臓器などから小さく切り出した試料を、固定液に浸漬して細胞や組織を固定する方法です。
光学顕微鏡用試料サイズ
試料の切り出しから固定液への浸漬までの行程を迅速に行い、死後変化に伴う人工修飾を如何に抑えるかがカギとなります。なお、培養細胞も浸漬固定の対象となりますが、培養液を固定液に入れ替えるだけですから、死後変化の影響を受ける心配はありません。
電子顕微鏡用試料サイズ
電子顕微鏡で観察する場合、固定液が速やかに試料中心部に到達するように、大きくても3 mm四方程度に細切することが望まれます。