【過去5年間の概況】
 平成3年7月に大学設置基準が大幅に改正され、 大学の教育研究活動等の状況について、 自ら点検及び評価を行うように努めなければならないこととされたことを受け、 同年10月に、 本学における自己点検・評価の在り方について検討する 「総合評価検討委員会」 を設置した。 本委員会の構成委員は、 学長を委員長とし、 両副学長 (医療担当・教育等担当)、 各種委員会委員長及び事務局長で構成された。
 同委員会では、 自己点検・評価の一環として、 教育研究活動等大学を一覧できる 「年報」 を発刊することを決定し、 平成3年度から年度毎に発刊している。 研究業績目録については、 図書委員会において、 昭和61年から毎年発表された論文をリストにして講座等別に掲載して発刊しており、 年報に盛り込むことも検討されたが、 配付先のことや本学の活動を知りたい者の目的によって、 別冊に分けた方がよいとのことで、 平成3年度からは年報の別冊として発刊している。
 平成6年4月には、 開学20周年を迎え、 毎年発刊している年報とは別に、 学内の各部門における20年を振り返り、 自己点検・評価の記録として 「宮崎医科大学20年の歩み1974〜1994」 を発刊した。 また、 開学20周年の機会に大学の授業評価を行う計画が浮上し、 その役目を同窓会が引き受け、 平成8年12月に同窓会誌 「すずかけ第7号」 で公表した。
 さらに、 平成7年度年報を発刊するにあたって事項の見直しを図り、 「教育理念及び目標」 は毎年変更されるべきものではないことから省略し、 各項目は具体的なデータを重視した、 より記録性の高い性格のものに改めた。
 平成8年6月には、 教授を主体とした将来計画審議会の下部組織として、 本学の将来を担う若手教官によるワーキンググループを結成し、 宮崎医科大学の在り方、 医師に適した人材確保、 21世紀の医療人としての医師養成、 附属病院の在り方、 研究の活性化、 情報化時代に向けて・施設の整備の各項目にわたり、 将来構想計画の策定を開始し、 平成10年2月に冊子 「宮崎医科大学の将来ーワーキンググループからの提案ー」 に取りまとめ、 自己点検・評価を行った。
 平成9年度には、 若手教官の横の繋がりを密にし、 グループ研究の推進を図るため、 「教育研究者便覧」 を発刊し、 平成10年度には、 これに教授も含めた 「教育研究者総覧」 として発刊した。
【点検・評価】(取組・成果・課題・反省・問題点)
 平成10年度まで発刊した年報は、 具体的なデータを重視した、 記録性の高い性格のものであり、 自己点検・評価の本当の意味での外部・第三者による点検・評価が実施されていない。 また、 学生による授業評価の結果の活用もされていないため、 外部評価を導入する必要がある。
【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】
 平成12年度から、 大学設置基準等の一部改正に伴い、 教育研究活動等の状況について自ら点検・評価を行い、 その結果を公表することが義務付けられることから、 総合評価検討委員会において自己点検・評価の実施について検討を行い、 自己点検・評価報告書を発刊することにしている。
 また、 学外の医学・医療関係者等に外部評価委員を依頼し、 外部評価委員会を設置して自己点検・評価報告書等の関係資料及び実地視察に基づき外部評価を受け、 教育・研究・診療等の一層の向上及び活性化を図り、 特色ある大学づくりを目指すことにしている。

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