1 医学部の管理運営

(4) 運営会議
【過去5年間の概況】
 大学審議会答申において、 「学長には、 責任ある強いリーダーシップの発揮が求められるが、 対外的活動を含めて大学運営の機能を担っている学長一人で、 このような機能を十二分に発揮することは今や困難な状況が見られる。 このため、 大学運営を責任を持って遂行する上で必要な企画立案や学内の意見調整を行うための学長補佐体制を整備することとし、 例えば、 運営会議 (仮称) (副学長、 学長が指名する教員、 事務局長等) を設けるなどの方向で考えることが適当である。」 との提言がなされた。
 これを受けて、 平成12年4月には、 国立学校設置法施行規則が一部改正されることになっており、 同規則第20条の11に 「国立大学及び国立短期大学は、 円滑な大学運営に資するため、 副学長、 事務局長その他職員による学長を補佐する体制の整備に努めなければならない。」 と定められる。
 本学には、 開学時より、 国立学校設置法施行規則第2条に基づき、 副学長2名 (「教育研究及び厚生補導担当」、 「医療担当」) を配置し、 学長の職務を補佐している。
 本学では、 従前から、 学長、 副学長、 事務局長で組織する連絡会を開催し、 管理運営に関する重要事項について連絡・調整・協議を行ってきた。 特に教授会の審議事項については、 図書館長、 事務局部長も含め、 広く意見を聴取し、 問題点、 審議の要点など充分に議論した後、 会議に臨んでいる。

【点検・評価】(取組・成果・課題・反省・問題点)
 連絡会が、 本学の重要事項について執行部の意思統一を図り、 大学機能の円滑な管理運営体制作りに努めてきたことは、 多大な成果であった。

【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】
 現在、 国立大学は、 独立行政法人化への移行問題、 教育改革、 大学の統廃合など、 大学の存続の危機に面し、 これまでにない多くの課題を抱えている。
 このような時期にこそ学長のリーダーシップが発揮できる最適な機会である。 そのためにも、 運営会議の機能の強化を図り、 充分に活用することが必要である。
 なお、 両副学長が膨大な職責を抱えている現況に鑑み、 副学長ポストの増設あるいは副学長補佐体制の整備について検討する必要がある。 (病院長については、 副病院長2名を置いている。)

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