1 医学部の管理運営

(3) 各種委員会等
【過去5年間の概況】
 本学における各種委員会等は図−1 (269頁) のとおり30の委員会 (平成11年度末) で、 当該委員会等の所掌事項は表−1 (273頁) のとおりである。
 近年の委員会の設置状況は次のとおりである。
  平成9年7月16日 兼業審査委員会
  平成10年10月14日 広報委員会
  平成10年10月14日 臨床教授等選考委員会
  平成11年4月14日 情報処理センター運営委員会
  平成12年3月15日 セクシュアル・ハラスメント防止委員会
 各種委員会は規則上、 教授会の下に置くとの定めはないが、 審議結果は全て教授会に付議されており、 教授会の審議の円滑化に資している。
 なお、 各種委員会のうち、 図書委員会及び保健管理センター運営委員会は大学附属施設の管理運営に関する事項を、 動物実験施設委員会、 実験実習機器センター運営委員会及び情報処理センター運営委員会は医学部の附属施設の管理運営に関する事項を審議する委員会として位置づけている。
 さらに、 各種委員会の中には、 委員会の下に分科会等を設けて審議事項を分散し、 専門的、 集中的に審議できるよう配慮している委員会もある (例えば、 入学試験審議会は、 学力検査、 面接、 調査書及び健康診断の分科会を設置、 国際交流委員会は、 学術交流専門部会及び留学生専門部会を設置)。
 また、 委員会における審議内容・事項により一時的なワーキング会議を設けるなど、 審議の迅速性を図っている。

宮崎医科大学医学部の各種委員会と所掌事項  (表−1)
委 員 会 等 名 所   掌   事   項
RI委員会 実験実習機器センターRI部門の管理運営に関する事項
教務・厚生委員会 医学部学生、 研究生及び聴講生の教務及び厚生補導に関する事項
共同研究・受託研究審査委員会 共同研究及び受託研究の受入に関し必要な事項
交通問題協議会 大学構内における交通問題に関する事項
施設委員会 大学の施設 (施設整備、 環境整備等) に関する事項
定員配分委員会 医学部講座及び学科目等に所属する事務系職員の定員に関する事項
法制委員会 大学の規程等に関する事項 (規程等の制定・改廃)
予算委員会 大学の予算に関する事項 (予算・概算に係る方針)
一般教育科目等在り方懇談会 大学における一般教育科目等の在り方に関する事項
助教授・講師常任審査会 助教授及び講師候補者の資格に関する事項
臨床教授選考委員会 臨床教授の選考に関する事項
広報委員会 大学の広報及び公開講座に関する基本的事項
発明委員会 教官等の発明に係る特許を受ける権利の帰属に関する事項
組換えDNA実験安全委員会 組換えDNA実験の安全確保、 適切な実施に関する事項
放射線障害防止委員会 放射線障害防止に関する重要事項 (放射線施設の新設・廃止、 管理区域の指定及び変更等)
医学部放射線安全委員会 放射線障害防止に関する必要事項 (放射線施設の点検・維持及び管理、 放射線同位元素の保管・廃棄等)
動物実験委員会 動物実験の適正な実施 (倫理的見地からの動物の福祉問題) に関する事項
国際交流委員会 学術の国際交流、 学生の外国留学及び外国人留学生に関する事項
医の倫理委員会 本学の研究者が行う直接人間を対象とした医学の研究及び医療行為について倫理的配慮に関する事項
兼業審査委員会 兼業の許可及び承認に関する事項
入学試験審議会 入学者の選抜に関する事項 (募集要項等の作成等)
入学者選抜方法研究委員会 入学者の選抜方法に関する事項の調査研究に関する事項
将来計画審議会 本学の将来構想 (中期及び長期計画) に関する事項
総合評価検討委員会 本学の自己点検・評価の在り方に関する事項
セクシュアル・ハラスメント
防止委員会
セクシュアル・ハラスメントの防止等に関する事項
図書委員会 附属図書館の運営に関する事項
保健管理センター運営委員会 学生の保健管理に関する重要事項
動物実験施設委員会 動物実験施設の管理運営に関する基本的及び重要事項
実験実習機器センター運営委員会 実験実習機器センターの管理運営に関する基本的及び重要事項
情報処理センター運営委員会 情報処理センターの管理運営に関する基本的及び重要事項
関連教育病院運営連絡協議会 関連教育病院における学生の臨床実習教育に関する事項
【点検・評価】(取組・成果・課題・反省・問題点)
 教授会の審議の円滑化、 延いては大学の管理運営の円滑化を図る観点から、 各種委員会等の存在は、 大きい。 各種委員会等で充分な審議を重ね、 一定の結論を得た後に教授会で最終決定することが必要であり、 これまでもそのように運営されてきた。
 年々と複雑化、 専門化する業務が増加の傾向にあり、 各種委員会も増加している。 現在、 多い人で1人11の委員会委員に委嘱されており、 教育、 研究を行いながらの委員会出席は負担が重くなっている。

【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】
 前述のとおり各委員会での審議結果は、 教授会に付議・報告されて、 その大部分が教授会において最終的に決定されている。 内容によっては、 各種委員会へ最終的な決定権 (権限) の委譲を行い、 責任を付与することが必要である。
 また、 委員会委員の構成についても、 現在は教授が殆どであり負担が大きいことを考慮し、 また、 将来的に本学を担う若手教官の意見を聴取し、 育成する意味からもさらなる助教授及び講師の参画も必要である。

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