【過去5年間の概況】 本学において特定の専門的事項について研究することを希望する者を研究生として、 又本学で開設している授業科目のうち特定の授業科目について受講を希望する者を聴講生として受入れている。 また、 医師及び歯科医師の生涯学習に資するとともに、 本院と地域の病院、 診療所等との連携を促進し、 地域医療の発展に寄与するため、 本院で研修を希望する医師や歯科医師を研修登録医として、 病院・診療所等に勤務する薬剤師、 看護婦等を病院研修生として、 県内外の看護職者、 歯科衛生士、 薬剤師等の養成機関の学生や生徒を受託実習生として受入れている。 平成11年3月には、 財団法人日本薬剤師研修センターの要請に基づき免許取得後間もない薬剤師を受託研修生として受入れるため、 「宮崎医科大学医学部附属病院薬剤師実務受託研修生規程」 の整備を図った。 さらに、 本学では、 県内の看護学校、 医療福祉やリハビリ関係の学校等の15施設から多くの学生や生徒を解剖見学生として受入れ、 医療技術職員等の養成・教育に資している。 過去5年間におけるそれぞれの受入れ状況は、 次のとおりである。
県内唯一の医育機関として、 社会における生涯教育のニーズの高まりの中で積極的に医師や医療従事者等の受入れに努め、 生涯教育やリフレッシュ教育、 学生や生徒の卒前教育実習に貢献してきた。 今後、 医療の高度化・専門化、 疾病構造の変化など、 医療を取り巻く環境の変化に対応していくために生涯教育は欠くことのできないものであり、 ますます本学の役割は重要となる。 【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】 前表のとおり、 研究生に比べ極端に聴講生が少なく、 聴講生制度が市民に広く周知されていないことが考えられる。 また、 聴講生は本学で開講している授業科目を受講しても、 制度的には受講したという事実が残るのみであり、 受講したことにより正規の単位が与えられるもではない。 その点、 科目等履修生は受講科目の単位が与えられ、 それを積み重ねることによってキャリアアップの証となるため、 本学でも、 科目等履修生制度の導入を図る必要がある。 また、 医師の生涯学習の一環として、 各講座、 診療科等が開催する研修会、 カンファレンス等については、 宮崎県医師会誌を通じ参加を呼びかけているが、 殆ど参加者がいない状況であるため、 開催時間、 場所等の見直しを図り、 参加しやすい環境作りが必要である。 さらに、 受託研修生、 受託実習生等の更衣室、 休憩室、 ミーティングルームが不足していることなどから受入れ体制の整備を図る必要がある。 |