1 医  学  部

【過去5年間の概況】
 教授公募は、 候補者の推薦を本学教員及び全国の国公私立大学、 関連する研究機関等に広く依頼しており、 学術情報センターへの情報提供も併せて行っている。
 なお、 選考に当たっては、 平成9年度から研究面に加え、 教育能力を評価するため最終選考の際に候補者3人による講演会を実施することとし、 また、 臨床系の選考の場合には、 過去3年間における手術の実績リストを提出させるなど適任者の任用に努力している。
 本学では、 公募制の積極的活用等による全国的視野・各方面からの教員採用を行っている関係から、 平成12年3月1日現在における各教官の出身大学は50校にのぼる状況である。

【点検評価】 (取組・成果・課題・反省・問題点)
 過去5年間の欠員数の推移は、 平成8年度当初の20を最高に減少傾向となっており、 平成11年度は最大11、 最小6の欠員となっている。
 本学では、 平成6年度から部・センター等の設置に伴う定員の振替又は定員削減等において、 講座等の教官定員が減少した場合、 減少した講座等に対して不利益を与えないことを教授会で定め、 定員の有効利用を図るため、 欠員状況等に応じて当該講座等に教官補充を認めることとしている。
 しかし、 平成13年1月6日から始まる国家公務員の10%定員削減に対応できなくなる恐れがあり、 今後は、 同様の流用を廃止することを検討する必要がある。
 また、 看護学科設置のための教官定員の措置として流用を認め、 平成8年度から1〜2名の看護学科設置準備室担当教官が採用されている。 なお、 看護学科が正式に設置された場合は、 学年進行に伴う定員が完全に措置されるまでの間の流用も認めている。
 以上のとおり、 看護学科の定員措置が完了するまでの間の欠員数はごく少数で推移されることが見込まれる。

【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】
 平成12年3月1日現在、 教授が欠員となっている講座は、 微生物学講座、 生化学第一講座及び臨床検査医学講座である。 また、 平成12年3月31日停年等により欠員となる講座は、 病理学第一講座、 衛生学講座及び皮膚科学講座である。
 このうち、 微生物学講座、 生化学第一講座、 病理学第一講座及び皮膚科学講座については、 選考が終了しており、 平成12年度に着任済であるが、 衛生学講座及び臨床検査医学講座は教授選考を中断している。
 その理由は、 本学では教授が停年により欠員となる場合は、 本学教員選考内規に基づき退職日前3月前に教授選考委員会を設置し、 公募による選考を開始しているが、 現在、 平成13年度開講を目途に看護学科の設置準備を進めており、 平成12年度に教授2名の採用を予定していること、 また、 衛生学講座教授にあっては、 衛生学講座と公衆衛生学講座を統合して一つの講座とし、 衛生学講座に代わる組織として、 本学の将来を見据えた新しい領域の講座の設置、 臨床検査医学講座にあっては、 附属病院での診療も担当できる人材を確保することとし、 どのような分野の診療に携わることとするかなど、 現在、 教育研究組織の見直しについて検討中であることによる。 

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