2 中 央 診 療 施 設 等

フォトセンター

【過去5年間の実績等】
 平成9年度より通常の入院・外来患者症例写真撮影等の業務に加え、 整形外科・リハビリテーション部における側彎症・横彎症患者の脊柱検診 (モアレカメラ写真撮影) をフォトセンター (以下当センター) にて実施。 通常の症例写真撮影とモアレ写真撮影を同時に当スタジオにて行うことで患者への負担を軽減することが出来た。
 平成11年度より情報処理センターの一環として 「マルチメディア教材作成支援システム」 がスタート。
 パソコンを利用して研究・教育・臨床のためのデジタル画像の編集作成を行うとともに、 キャンパス情報ネットワークによる個人データのセキュリティ確保も可能なシステムである。

【点検評価】 (取組・成果・課題・反省・問題点)
 フォトセンターの役割として 「研究・教育・臨床の場における正確な画像の記録」 である。
 特に入院・外来患者症例写真撮影は重要な業務の一つである。 その時でないと記録できない症例もありまた患者のコンディションによるところも大きい。 その場合、 当センターでは常に迅速に対応するよう心掛けている。 また問題点として病棟での撮影の場合、 スタジオ内との条件 (セッティング) があまりにも違うため画像の仕上がり自体に差が生じる。 このような場合、 スタジオのセッティングをできるだけ病棟に近付けるよう工夫を凝らし、 差異のない仕上がりに取り組んでいる。
  「マルチメディア教材作成支援システム」 のスタートに伴い、 当センターに画像作成用の機器類が多数搬入された (フィルムレコーダー・フィルムスキャナー・デジタルスチルカメラ等)。 このシステムにおいては当センターをオープンにし、 誰でも利用出来る形態にした。 機器類の管理は当センター技官が行っているが、 機器類の管理のみではなくそれぞれの使用方法・特性を把握する必要があり、 現在当センター技官が取り組んでいる。 またこれらのシステムをオープンにすることで不特定多数の人間が使用することになる。 各自の作成データは当センターには絶対に残さず、 各自が責任を持ってデータの保持をするよう呼び掛けている。 以上よりデータの紛失・漏えいといった事故は無く、 概ね順調にシステムはスタートしたといえる。

【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】
 先の部分と重複するがフォトセンターの役割は 「医学・医療にに必要な画像の記録」 である。 現在、 従来の銀塩写真 (アナログ) とデジタル写真の新旧2本立てという形で業務に取り組んでいるが新しいメディアだけ優先的に取り組むのではなく、 それぞれの利点を生かしつつ画像作成に取り組んで行きたい。
 また単に記録だけではなく、 プレゼンテーションの場において常にインパクトのある画像データの作成を心掛けていく所存である。

[ 戻 る ]