1 診   療   科

精 神 科

【過去5年間の実績等】
1. 診療科の特色等
 精神科関連疾患の中でも老年期精神障害 (痴呆とうつ病)、 てんかん関連疾患の診断と治療および精神分裂病の生活療法 (農耕作業による) が本病院の特色とされる。 身体合併症を有する精神障害者の入院治療は、 院内他科や地域の関連病院からのニーズに沿うよう可能な限り応えている。
2. 診療体制
(1) 外来患者診療
外来の新患者数推移
年度\病名 分裂病圏 感情障害 老年期 てんかん 児童・
思春期
神経症 その他  計 
平成7年 41 43 47 28 17 71 61 308
平成8年 54 45 42 10 26 85 84 346
平成9年 53 33 48 13 20 88 72 327
平成10年 41 42 50 11 25 83 68 320
平成11年 30 50 38 14 36 90 59 317
219 213 225 76 124 417 344 1,618
  ※その他には不眠症、 人格障害、 薬物依存、 MR等が含まれます。
(2) 入院患者診療
平成7年度〜平成11年度の入院患者数病棟の入院患者数推移
年度\病名 分裂病圏内 うつ病 老年期 
精神障害
てんかん 児童・
思春期
 計 
平成7年 43 10 24 10 15 102
平成8年 59 34 32 7 6 138
平成9年 45 25 28 8 6 112
平成10年 50 23 27 7 13 120
平成11年 57 23 33 6 6 125
254 115 144 38 46 597
3. 地域医療への貢献
 県下の精神病院 (12施設) に常勤医を派遣している。 その他非常勤医師を県下の精神病院 (7施設)、 クリニック (2施設) に派遣している。
 県外の病院 (3施設) にも常勤医を派遣している。 家庭裁判所、 県保健薬務課における精神医療に関する業務の支援、 養護施設、 学校保健への援助等

【点検評価】 (取組・成果・課題・反省・問題点)
 現在の職員数では十分な対応が困難な状況で、 ややもすると形式的な対応となっていることの反省をふまえて、 重点課題の設定が必要であろう。 現在の職員数での能力には限界がある。

【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】
 限られた職員数、 時間の有効的活用には、 本診療科の臨床研究課題に沿ったプロジェクトに絞った重点的活動を目標とする。 限られた病床数であるがゆえ、 合併症患者の入院治療を優先することで、 重篤かつ緊急性の高い精神障害者の入院を見送らざるを得ないこともあり、 地域医療機関との協調が一層望まれる。 ホームページを構築して精神科医療をより気軽に利用できるようにする。 痴呆やてんかんを専門とする特殊外来の充実も今後の大きな課題である。

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