1 診   療   科

眼  科

【過去5年間の実績等】
1. 診療科の特色等
(1) 全国の眼科の中でも、 手術療法による入院が90%以上である。
(2) 多くの眼科では白内障手術が最も多いが、 当科では硝子体手術が最も多く、 網膜硝子体手術センターとしての役目をになっているといえる。
(3) 外傷、 網膜剥離、 角膜移植など緊急手術を要するものに積極的に取り組んでいる。
(4) 新しい術式にも積極的に取り組んでおり黄斑円孔の術式改善には特に力をそそいでいる。 最近はその結果、 視力の中心となる黄斑部の異常である黄斑円孔、 黄斑浮腫などの外科的治療が多数例をしめしている。
(5) 多くの硝子体手術、 緑内障手術は白内障手術、 眼内レンズ移植との合併手術となっている。
2. 診療体制
(1) 外来患者診療
 火、 木曜日を従来から初診再診日としてきたが平成10年度より月、 水、 金曜日にも他科よりの初診患者、 再診患者を受けている。 また月曜日には第三内科の外来日にあわせて糖尿病外来、 水曜日午後には超音波外来、 コンタクト外来、 緑内障外来、 第2木曜日には義眼外来、 小児神経眼科外来を専門外来としておいている。
(2) 入院患者診療
 従来通り25床を用いて診療を行っている、 その特色は1で記載した通りである。
3. 高度医療
 高度医療として黄斑下病変の網膜下手術、 羊膜や移植角膜を用いた難治性オキュラーサーフェース疾患の治療を行っている。

4. 地域医療への貢献
 宮崎県内の県立三病院、 古賀総合病院、 市民の森病院、 国民健康保険中部病院、 国立都城病院、 鹿児島県立鹿屋病院へ常勤医を派遣した。 その他年1回土呂久公害検診を高千穂町において行っており、 3才児検診を随時施行している。

【点検評価】 (取組・成果・課題・反省・問題点)
 少ない人数ではあるが全日診療に取り組み、 外来患者数の増加にも努力してきた。 しかし多くは延岡、 都城、 鹿児島県からの来院患者でそうたびたびは、 外来へ来ることが困難である患者であった。
 病棟ではさらに手術患者の増加をはかりたいが、 検査員の不足 (常勤職員がいない)、 病床数がここ20年間増加していないことなどから頭打ちである。

【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】
 第一に検査員の常勤化を希望したい。 常勤職員でないと検査員が長続きせず、 技能の向上が望めない。 また検査員数の増加は直接病院収入の増加につながる重大な問題としてとらえている。
 第二に病床数の増加による手術数の増加である。 現在では入院申し込みから実際の入院まで2カ月以上かかることも多くその間かなりの患者が他院へ流れている。 これを減少することが必要である。
 さらに高度医療として専門の硝子体手術の改良にとりくみ、 南九州の網膜硝子体センターとしての役割をはたすべく努力するつもりである。

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