集中治療部 【過去5年間の実績等】 1. 施設の特色等 (1) 教育の特色等
(1) 学内 (他の講座等)
地域での集中治療医学の発展は弱く、 連携は十分でない。 県内各病院から、 臨床工学技士、 看護職員の研修を引き受け、 指導している。 4. 国際交流 長期の留学生を受け入れたことはない。 教員を海外留学させたが、 留学中の業務の代行が困難なため、 麻酔学講座の好意にすがり、 配置替えの上、 実施した。 5. 外部資金の導入状況
【点検評価】 (取組・成果 (達成度) ・課題・反省・問題点) 第4学年と第5学年の学生を対象に行ってきた救急・集中治療の臨床実習では、 集中治療部に学生実習のためのスペースがないため、 ベッドサイドラーニング以外はすべて救急部の施設を使って行ってきた。 しかし、 救急医学講座に教官が増え、 臨床実習を独自に行うようになったことから、 物理的に実施が困難になったので、 平成10年度をもって中止した。 なお、 平成11年度から、 集中治療医学の臨床実習は、 時間数は少なくなったが、 麻酔学の臨床実習の中に組み込んで実施している。 集中治療部には、 副部長の管理室だけしか整備されていない。 そのほかの教員の室はない。 研究室もないので、 麻酔学講座の研究室を利用させてもらって研究を実施している。 日本の集中治療部では、 収容できる患者数が少なく、 臨床研究は難しいが、 そのような状況にあって臨床研究を実施、 継続していることは評価できる。 また、 科学研究費の補助を受けて研究を前進させていることも評価できる。 呼吸細胞の研究は、 今後の発展が期待できるであろう。 【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】 卒前教育は、 施設が改善されなければ、 本格的な再開は困難であろう。 卒後教育に関しても、 希望者は多いが、 収容患者数が少ないことと、 研究室が整備されていないことから、 受け入れを制限せざるを得ない。 ローテイト研修医を受け入れているが、 居場所がないのが実情で、 多くは受け入れられない。 施設の早期改善を期待したい。 高度機能病院として集中治療部の重要性は増すであろうが、 稼働ベッドの少ない点が問題である。 将来的には、 病態の少し軽い患者を収容する観察病床 (病棟と集中治療の中間クラス) と一緒にした運営体制を作れれば、 病院全体として機能的運営ができるようになるかもしれない。 稼働ベッドの増加がなければ、 臨時研究の大きな進展は期待できない。 少数の教員ながら独創的なアイディアで基礎研究が行われているので、 施設面で他講座の協力を得ながら、 発展させる予定である。 |