手術部 【過去5年間の実績等】 1. 施設の特色等 (1) 教育の特色等
(1) 学内 (他の講座等)
平成11年11月14日に第36回全国国立大学病院手術部会議を宮崎市ワールドコンベンションセンター・サミットで開催した。 前日には、 会議の出席者に当部を見学してもらった。 部長は、 当会議の常任幹事を努めている。 毎年、 県内の医師、 薬剤師、 臨床工学技士、 検査技師、 看護職員などを300〜400人集めて、 医療材料滅菌管理研究会を開催している。 手術部における滅菌と消毒、 感染対策について、 県内関係者のレベルアップを目指している。 4. 国際交流 諸外国からの見学者は多数受け入れたが、 長期の留学生は受け入れていない。 教員を1人、 海外留学させた。 教員数が少ないため、 留学中の業務のやりくりが大変であるが、 実行している。 5. 外部資金の導入状況
【点検評価】 (取組・成果 (達成度) ・課題・反省・問題点) 手術部教員は、 専用の研究室を与えられていない。 研究のための施設もない。 これまで、 麻酔学講座ならびに生物学教室と共同研究をしながら、 施設を利用させてもらっている。 このような劣悪な研究環境にありながら、 研究の独創性から年に1, 2件の科学研究費の補助を受け、 研究を継続している。 周術期管理のひとつとしての痛みの研究は、 神経科学研究の盛んな昨今、 当を得た研究テーマである。 主にラットの坐骨神経結紮モデルを用いて研究しているが、 安定した動物モデルを提供でき、 研究成果も出ている。 これまで、 卒前教育および卒後教育に消極的であったが、 今後、 改善の余地がある。 中でも医師の卒後教育は、 特に重要である。 さらに、 手術部内の医療従事者の教育が、 医療事故を起こさないためにも重要になるであろう。 【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】 卒前教育について、 手術部医学として、 大学のカリキュラムの中での明確な位置付けが必要になる。 それにより必要な講義、 実習時間が割り振られるべきであろう。 教員以外の職種に対する教育もきわめて重要である。 だが、 看護職員は独自に教育システムを組み、 実施しているので、 教員側から立ち入る隙はない。 効果的な教育を期待したい。 それ以外の医療従事者 (非看護職員) への教育体制の整備が急がれる。 研究では、 施設が最重要課題である。 10年間も要求し続けているが進展はない。 共同利用施設を利用するか、 どこかの講座と共同研究するしか路はない。 研究は、 教員がきわめて少人数であることから、 現状のように1, 2のテーマに限って進める以外にない。 若年教員を登用して、 進展を図りたい。 |