精神医学講座
【過去5年間の実績等】
1. 講座の特色等
(1) 教育の特色等
集中講義と病棟実習 (2週間を2回) で、 患者を人間としてみていく心構えを培う。 実習T:カンファレンス、 知的障害者更生施設実習 (1泊2日)、 脳生理実習、 心理検査実習、 生活療法実習。 実習2:ミニレクチャー (4回)、 慢性期病棟実習 (1泊2日)、 社会復帰に関する実習。 |
(2) 研究の特色等
痴呆性疾患の臨床−病理学的ならびに免疫化学的研究、 診断マーカーの開発。 中枢ドパミン神経系の機能異常を伴う種々の疾患の病態を脳内微小透析法、 免疫組織化学法、 神経移植、 アンチセンス法などによる解明。 てんかんモデルによるグルタミン酸の異常動態の分子生物学的研究。 |
2. 共同研究
(1) 学内 (他の講座等)
生物学教室、 生理学教室、 RIセンター、 組織培養センター等との共同研究が進行中。 |
(2) 学外 (外国、 他の大学等)
浜松医科大学心理学教室、 ダルハウジー大学医学部薬理学部門 (カナダ)、 山形県テクノポリス財団生物ラジカル研究所、 セントルイス大学神経学教室との共同研究が進行中。 |
3. 地域との連携
宮崎県精神保健福祉協議会会長、 宮崎県精神医療審査会会長、 宮崎県精神医療審議会副会長、 宮崎県地方労災医員として精神医学、 精神医療の啓蒙に関する活動 (教授)。 その他、 県内の看護学校、 消防学校、 養護施設での精神医学に関する講義等を担当 (文部教官)。
4. 外部資金の導入状況
資金名 |
平成7年度 |
平成8年度 |
平成9年度 |
平成10年度 |
平成11年度 |
科学研究費 |
1 件 |
2 件 |
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2 件 |
5 件 |
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800千円 |
3,500千円 |
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3,700千円 |
4,900千円 |
奨学寄附金 |
8 件 |
5 件 |
11 件 |
4 件 |
8 件 |
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5,510千円 |
4,441千円 |
6,100千円 |
2,000千円 |
2,780千円 |
受託研究費 |
25 件 |
20 件 |
20 件 |
9 件 |
6 件 |
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4,156千円 |
3,434千円 |
23,662千円 |
7,625千円 |
3,804千円 |
【点検評価】 (取組・成果 (達成度) ・課題・反省・問題点)
限られた人数と資源で各自がそれぞれのテーマに取り組み、 成果の達成度はまずまずと評価する。 課題としては臨床と研究の両立をいかに効率よく達成するか、 大学院制度の活用などであろう。 現在の予算、 研究室のスペース等では限界がある。
過去5年間現存の文部教官で前記の教育カリキュラムを実行したが、 学生側としてはかなり負担となったようである (問題点)。 レポート作成負担の軽減等を試み、 自ら課題を求めての自由学習部分をいかに多くするかが今後の課題とされる。
【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】
一部門での改善には限界があるが、 学内の諸施設をもっと自由に共有できるようなシステムが望まれる。 病棟実習前に自らの課題を呈示してもらい、 実習中は各自の課題を確認しながらの学習を補佐し、 実習後に自分の課題達成度を自己評価させるとともに教官による評価を加える。 |