4 臨 床 医 学 講 座

救急医学講座

【過去5年間の実績等】
1. 講座の特色等
(1) 教育の特色等
1) 系統講議;我が国の救急医療体制を理解させるとともに、 主として外因により生じた救急疾患 (外傷、 中毒、 環境異常など) の診断・治療に関する知識の概要を修得させる。
2) 臨床実習;救急疾患を局所的にみるのではなく、 全体像として把握する知識を身につけさせる。 具体的には、 バイタルサインのみかたや救急蘇生法 (心肺蘇生法、 緊急止血法) を体得させる。 創傷治癒過程を理解させ、 創傷処置の基本を修得させる。 救急車同乗実習を通じて、 現場における対応を理解させる。
(2) 研究の特色等
 講座としての活動が実質的に動き始めてから丸1年が経過したところであり、 目にみえる成果はまだない。 現在、 次の研究課題を精力的に行っているところである。
1) 侵襲に対する生体反応、 特に神経内分泌反応とサイトカインの病態に及ぼす影響を実験的、 臨床的に検討する。
2) 農薬中毒、 特にパラコートによる遅発性肺障害の発生機序とその予防・治療法を検討する。
2. 地域との連携
 宮崎県医師会と 「宮崎県における災害医療システムに関する研究」 を行い、 その成果を 「災害医療計画」 にまとめた。 宮崎市からの委託をうけ、 宮崎市における毒劇物等による救急医療体制の研究を行い、 その成果を 「毒劇物等による救急医療体制研究事業」 にまとめた。 県医師会救急医療委員会委員。 県内の看護学校、 消防学校の講議を担当している。

3. 外部資金の導入状況
資金名 平成7年度  平成8年度  平成9年度  平成10年度  平成11年度
科学研究費 1 件
 1,000千円
奨学寄附金 6 件 4 件
 1,900千円  1,400千円
受託研究費 1 件
1,856千円

【点検評価】 (取組・成果 (達成度) ・課題・反省・問題点)
 救急患者の受け入れ数を増加させ、 臨床実習のより一層の充実を計る。
 現在研究中の課題を押し進める。
 学内や学外の関係機関との共同研究を促進する。

【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】
 授業にフィールドワークを取り入れ、 県内の救急医療体制の現状や課題を自分自身で分析・評価させる。 県内の救急・災害にも学生を積極的に参加させ、 現場における救急医療を体得させたい。
  教室のメインとなる研究課題を確立する。

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