2 大  学  院

(4) 教育指導の在り方
【過去5年間の概況】
 本学大学院の研究指導は、 大学院生の創造性に富んだ積極的な研究生活を支援するため、 研究指導教官による研究発展ための助言、 指導及び研究環境の整備を重点的に行っている。
 また、 大学院生からの申請に基づき、 高度研究技術の向上を図り、 本学への研究成果の還元等を目的に、 他大学大学院及び国内の研究機関等に一定期間大学院生を派遣している。
 さらに、 国内外の著名な研究者を招聘し、 大学院生の今後の研究に役立たせるために、 最先端の医学知識を講演してもらう大学院セミナーを開催している。 このセミナーは、 大学院生全員及び学内の研究者を対象に現在的テーマを学内から募集し、 年4、 5回実施している。

【点検・評価】 (取組・成果・課題・反省・問題点)
 大学院生に学部学生に対する実験、 実習、 演習等の教育補助業務を担当させるティーチング・アシスタント及び本学が行う研究プロジェクト等を効果的に推進するため、 研究補助者として従事し、 当該研究活動に必要な補助業務を担当させるリサーチ・アシスタントを導入しており、 このことは、 将来、 教育者及び研究者としての自覚を持たせ、 独創性を有する研究者養成の観点からも大いに役立っている。
 教育指導の成果は、 研究論文の学会発表、 専門誌への掲載、 そして、 最終的に学位論文審査となるが、 本学の学位審査は、 予備審査を経た上で、 本審査 (公開審査) を行っているため、 審査内容は厳しく、 このことが、 前述した医学・生物分野での研究論文の被引用度数が高い結果として現れている一因でもあると思われる。

【今後の改善方策、 将来構想、 展望等】
 今後の大学院の活性化・充実を図るために、 国内外の大学・研究機関との単位互換制度及び交流協定導入の検討、 国内外の学会等での発表の増加、 学内の共同研究施設の有効活用、 ネットワークを活用した国際的研究の把握、 他大学・研究所との連携、 国内派遣による高度研究技術の導入などを積極に図る必要がある。

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