【過去5年間の概況】 医学部の教育研究組織は、以下のように基礎医学講座、臨床医学講座及び基礎教育等の41の講座等と、学部附属の教育研究施設としての動物実験施設及び実験実習機器センター、学内共同教育研究施設としての情報処理センターからなっている。このうち救急医学講座は平成8年4月に開設、情報処理センターは平成11年4月に設置された。 講座、研究施設における教育研究の状況については、各講座、各研究施設に任せ、ここでは医学部全体の教育研究組織について記述する。 基礎医学講座(14講座)
臨床医学講座(19講座)
基礎教育等(8学科目)
附属教育研究施設
学内共同教育研究施設
【点検・評価】(取組・成果・課題・反省) 過去5年間の教育研究の取り組みについて、特記すべき事項を以下に記述する。 (1) 科学研究費補助金の採択状況について 過去5年間における科学研究費の採択状況は以下のとおりである。 特に、平成10年度には、特定領域研究(B)において生理活性物質「アドレノメデュリン」関連の研究に対して、この3年間(10〜12年度)に約3億6千万円強の研究費の交付を受けた。 |
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(2) 大学シンポジウムの開催 平成10年度科学研究費補助金(特定領域研究)の採択を受けて、全学生・教職員を一堂に会し、開学以来初めてのシンポジウム「宮医大は今−98」を清武町文化会館で開催した。 (3) 任期付き教員の採用 大学の教員等の任期に関する法律(平成9年8月25日施行)を受けて、多様な人材の受入を図り、教育研究の活性化、進展に寄与することを目的として、解剖学第一講座の助手を任期付きで採用した。 (4) 医師国家試験の合格状況 過去5年間の医師国家試験の合格状況は次表のとおりである。昭和55年に第1回の卒業生を送り出して以来、卒業生1,985人に対して、医師国家試験合格者数1,970人、合格率99.2%と高率になっている。 |
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(5) 学会賞等の受賞と本学の研究者が主催した学会等 本学の研究については、国内外から高い評価を受けており、表−1のとおり各種学会賞等を受賞している。 また、本学の研究者が主催した学会等の数は、表−2のとおりであり、国際レベルの学会として平成10年度に日独サテライトシンポジウム、平成11年度にWilliam Bronk Symposiumを、また、参加者300人以上の全国レベルの学会として、平成7年度に第10回日本老年精神医学会及び第47回日本泌尿器科学会西日本総会、平成8年度に第12回西日本精神神経学会及び第37回日本臨床ウイルス学会を主催している。 |
【今後の改善方策、将来構想、展望等】 各講座等においては、自主的な管理・運営が行われるとともに、基礎と臨床、講座と講座の壁を越えた研究が進められており、現在の組織体制で一定の成果を収めてきた。 現在、衛生学講座の見直し、臨床検査医学講座の研究分野の見直し、バイオメディカル研究教育統合センター(仮称)の新設などが検討されており、これらは本学の将来を見据えながら充分な審議を行い、計画することが望まれる。 教育面においては、基礎教育、基礎医学、臨床医学にカリキュラム検討部会を設置し、平成13年4月実施を目途に抜本的なカリキュラム改革に着手しており、基礎教育においては選択科目の導入、学外教育施設での学習の単位化,既修得単位の認定、基礎医学においてはチュートリアル教育、基礎配属制度の導入、臨床医学においてはクリニカルクラークシップの導入,OSCEの導入を検討中である。 一方で、教員の教育能力の向上のため、医学教育ワークショップ、国内医科大学視察と討論の会等の国内研修に参加させており、今後も継続して参加させるとともに、学内においてもこれらの研修会参加者を中心に教員研修の実施を考慮する必要がある。 |
学会賞などの受賞状況 | 表-1 |
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本学の研究者が主催した学会等 表−2
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