宮崎日日新聞賞(科学賞)を周産母子センターが受賞
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平成13年度 「宮崎日日新聞賞」 贈呈式が、 10月19日 (金) 宮日会館ホールで行われ、 本学の周産母子センター (代表 池ノ上 克教授) が科学賞を受賞した。 この 「宮崎日日新聞賞」 は、 宮崎県の自然、 人文科学分野等で努力し、 優れた功績を上げ、 県民の幸福及び県政の発展に大きく寄与した個人又は団体に贈られるもので、 今年度は科学・産業・社会・文化・国際交流の各賞が1氏8団体に贈られた。 周産母子センターのスタッフは、 池ノ上 克教授を部長とし、 副部長に鮫島 浩助教授、 他に講師2名、 助手3名等がそれぞれ産科婦人科、 小児科から配置されている。 看護婦は、 上森しのぶ看護婦長以下19名である。 宮崎県の周産期医療は、 長年、 宮崎市に集中した新生児搬送中心の医療であり、 母体、 胎児、 新生児の一貫した治療が行える状況ではなかった。 そのため、 本県の周産期死亡率 (妊娠22週以降の死産と生後7日未満の新生児死亡数の出産1,000に対する率) は、 全国平均に比べて常に高い状態で低迷していた。 平成10年に延岡と日南の両県立病院に周産期医療施設が開設されたのをきっかけに、 この2施設を始め県内の中核施設へ当センターで初期教育を受けた医師達が次々に配置された。 また、 宮崎県医師会や宮崎県の協力を得て、 本県の周産期医療システムを構築し、 全県的に医療内容の改善が図られた。 その結果、 平成11年の宮崎県の周産期死亡率は3.9となり全国平均の6.0を大幅に割って、 日本で最も低い数値となった。 これは当周産母子センターが、 高次の周産期医療機関として機能するばかりでなく、 医師の養成とその適切な配置を全県下に行い、 情報発信センターとして、 地域医療との連携を深める中心的役割を果たしてきたことが高く評価された。 |
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受賞する池ノ上教授 (左側) |
前列左から鮫島助教授、 池ノ上教授、
森満学長、 布井教授、 園田助教授 後列左から上森看護婦長、 金子助手、 高木講師、 池田講師 |
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