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当科においての主な検査・診療方法
検査
治療
当科においての主な検査・診療方法
2.
治療
温熱療法
ハイパーサーミア(温熱療法)は、熱で癌を治そうとする方法である。熱がさまざまな疾患、特に癌(悪性腫瘍)の治療に利用できる事は、すでに紀元前2000年以上前のヒポクラテスの時代から判っていた。しかし実際に腫瘍が熱によって縮小する事が学問的に論じられるようになったのは19世紀以降であり、さらに実験で熱により腫瘍細胞が減少し、腫瘍組織が縮小する事が証明されたのはつい最近である。
ハイパーサーミアは、すでに臨床現場で癌の治療法として利用されている。特に電磁波加温によるハイパーサーミアは、わが国ではすで健康保険の適用も認められ、多くの患者さんに福音をもたらしている。しかし、残念ながら未熟な加温方法による研究結果から、現在のところ統計学的に有効であるとの結果、すなわちエビデンスは出ていない。近々オランダおよびわが国で進行中の臨床試験の結果が、
“ハイパーサーミアには制癌効果がある”
と証明することになるであろう。
当院ではハイパーサーミアを癌の集学的治療の一環として実施している。大学病院であることから研究的な側面があり、すべて患者さんには実施できないが、現在は肺癌、縦郭腫瘍および膵癌を中心として治療を応用している。
加温方法は、以前は電磁波加温と超音波加温を行っていた。しかし、現在はRF電磁波加温装置(Thermotron RF-8)を用いた電磁波加温を放射線療法あるいは化学療法との併用で実施している。
ハイパーサーミアが放射線療法または化学療法との併用により効果を発揮する機序は次のとおりである。すなわち、放射線やある種の抗癌剤が細胞のDNAに傷をつける。しかし細胞はこれをある程度修復が可能である。ところが42〜43度以上になると、この修復が働かなくなり細胞が死に至るケースが増えて来るのである。すなわち、放射線や抗癌剤によりDNAが傷つき癌細胞が分裂増殖増することが出来なくなるのである。すなわち熱には放射線や抗癌剤の効果を高めるのである。
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