宮崎大学小児科
患者さん・一般の皆様へ

小児感染・免疫・アレルギー

小児免疫と云うと難しいと思われるかもしれませんが、 「 赤ちゃんが百日(ももか)のお宮参りをすませるまでは、人混みに連れ出してはいけない」というのも、昔の人が赤ちゃんの免疫力が余りないことを知っていたからです。 免疫とはいろいろな感染症に罹りながら獲得するもので、獲得免疫または後期免疫といわれ、リンパ球がメモリー細胞となって2度目に罹ることを防いでくれる機構です。赤ちゃんは免疫が発達しておらず、それらしいと思われる信号を受けて、インターフェロンを出し、原始的な方法で感染した細胞を殺したり(切り捨てる)、貪食細胞が食べたりすることによって自分を守っています。この機構を初期免疫と言いまして、実はショウジョウバエのころから持っている原始的なTLR(トール・ライク・リセプター)を用いた防御機構であることもわかってきました。赤ちゃんはそのような原始的な機構を使って外敵と戦い、後期免疫機構が活性化されるのを待ちながら必死に耐えているのです。

「風邪は万病の元」と云いますが、ATLが時に白血病を起こすように、インフルエンザ脳症や病原性大腸菌による腎不全や脳症でも、感染により遺伝子に傷をつけられて、重篤な病気を起こしているのではないかと思われ、まさに万病のもとではないかと考えています。

病気の成り立ちについては、まだまだ分からないことが沢山あることを我々は知っています。しかし、一旦そのメカニズムを我々が気付いたときは、免疫ではありませんが、それに耐えるだけの対策が立てられるのも事実です。

小児感染免疫の研究もそのような患者さんを診て、教わり、発展してきております。繰り返す発熱や重症感染でお悩みの方がおられましたら、ご相談下さい。

その他感染免疫だけではなく、開業の先生方と協力しながら、当教室では心疾患、腎疾患、内分泌疾患、血液疾患、神経疾患、発達相談や遺伝相談などもしております。ご心配の折りはご相談ください。