授業
授業
感覚と神経(基礎教育科目)
動物は外界からの様々な刺激を感覚神経系を介して中枢神経系に入力し、脳で知覚として認識している。さらに、その情報は統合された後、運動神経系を介して筋肉を制御し、行動となって現れる。なぜ物理刺激が感覚として認識されるのか?なぜその感覚が情動に影響を与えるのか?これら神経系の基本的事項について、特に感覚神経と脳機能を中心に学習する。神経の興奮、感覚情報の伝達を物質レベルで理解し、感覚情報がどのように認識され、特定の行動につながっていくのか、その概略について講義する。
環境と生命(基礎教育科目)
環境という言葉は単独では存在しない。「主体」があって初めてその「環境」が存在する。地球の温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、内分泌撹乱物質、放射能汚染、熱帯林の破壊と砂漠化など地球的規模で進行する環境問題、これらは全て生物の住む環境の問題を意味している。従ってそれらの「環境」の主体は生物であり、なかんずく人間である。この授業の目的は生命に関する理解を深めると共に、環境と生命の関係を科学的、論理的に考察し、生命にとって必要な環境、人間にとって必要な環境を理解し、環境問題の原因と本質を系統的に探ることである。さらに、環境破壊を防止するためには、何をしなければならないのかを考え、行
動するための英知の形成が必要である。
細胞生物学(医学部専門基礎科目)
全ての生物の基本構造である細胞は1個の生命を作り出し生存させるのに必要なすべての遺伝情報を備えており、医学・生物学を学んでいく上で細胞の理解は不可欠である。細胞の構造と機能を分子的な側面から理解し、生物の設計図としての遺伝子の役割、遺伝情報をもとにしたタンパク質の合成、また、そのタンパク質が生物の機能を作り出していることを理解する。さらに、生命現象を細胞内、細胞間の情報伝達として生化学的な観点から学んでいく。
看護生態学Ⅱ_生体成分の代謝と栄養(医学部専門科目(看護学科))
看護の対象であるヒトの日常の生活における栄養・代謝とはどのようなものか、生体に対してどのような影響を与えるのか、生化学的側面と栄養学的側面から学習する。
発生・新生児・小児科学(医学部専門科目)
発生分野を担当。哺乳動物、特にヒトの配偶子形成、受精、初期発生の仕組みを理解する。さらに脳、脊髄、肺、消化器、心臓等の基本的な器官形成とその異常による疾患について講義する。
基礎細胞生物学(医学獣医学総合研究科修士課程科目)
生物の基本構造である細胞について、細胞の構造、細胞膜、細胞内小器官、物質の代謝といった基本的な仕組みについて講義する。
疼痛学演習(医学獣医学総合研究科博士課程科目)
痛覚を研究する上で基本となる急性及び慢性疼痛の機序に関する最新の論文を抄読し、知識を深めるとともに、解剖学的及び神経行動学的な実験の原理を理解し、その手法を修得する。