篠懸会は、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑み、臨時理事会において協議をしました結果、新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金と宮崎大学医学部に対してそれぞれ100万円、及び宮崎大学修学支援事業基金に30万円を寄付することと致しました。
新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金への寄付については、現在、厚生労働省クラスター対策班の西浦博先生(23期生)が有志の会として関わっておられ、寄付後の支援内容も、個人、団体、事業者、医療機関、自治体などに対して活動費用を緊急に助成されている基金ということで決定しました。
母校においては、卒業式や入学式も中止や延期、対面での講義が難しい為、録画講義で対応し、実習にも差し支えがでております。マスクや消毒液などの必要物品購入の援助として、宮崎大学医学部への寄付を決定しました。
また、宮崎大学 池ノ上学長より、経済的理由により修学が困難な学生への支援についての依頼を受け、宮崎大学修学支援事業基金への寄付を決定しました。
この度の寄付について、緊急事態ということもあり臨時理事会にて決定をさせていただきました事、会員の皆さまにはご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
また、宮崎大学 医学部精神看護学領域の原田奈穂子教授も西浦先生同様で、有志の会のお一人でありますことご紹介いたします。
最後になりますが、一刻も早い新型コロナウイルス感染症の終息を祈念しご報告とさせていただきます。

∗同級生からのメッセージ∗

厚生労働省クラスター対策班の西浦博 教授(北海道大学)は,宮崎医科大学23期生であり,本邦のCOVID-19感染対策に大変なご尽力をされております.日夜の報道会見やWebニュース等で西浦先生のご活躍を拝見し,学生時代より感染症と数理モデルについて関心があるとお話をされていたのを思い出しました.初志貫徹し,素晴らしい多くの業績を創出され,現在のポジションに大抜擢された先生のお姿には大変励まされ,同期として大変誇りに思います.また,西浦先生と同様,全国の篠懸会会員の先生方が,COVID-19感染症診療に従事され,ご活躍とも伺っております.COVID-19感染症は,無症候患者の割合が高いこともわかっており,大都市圏のみならず地方においても,いつパンデミックが起きてもおかしくない状況です.通常診療においても緊張感を維持した長期戦となり,医療従事者の精神的疲弊がクローズアップされています.西浦先生をはじめ,篠懸会会員の先生方におかれましては,どうかご自身の健康にもご配慮いただき,この国難ともいえる局面を我々卒業生が一丸となって乗り切ることができるよう祈念いたしております.

宮崎大学医学部附属病院
膠原病感染症内科
梅北邦彦(23期生)

 新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金
 
 宮崎大学修学支援事業基金

2020年5月8日 宮崎大学医学部での贈呈式

左から
龍元裕貴医学部事務部長、片岡寛章医学部長
小島章弘篠懸会会長、柳田俊彦篠懸会副会長

宮崎大学ホームページに記事が掲載されています。
こちらからご覧いただけます。