神経変性疾患における小胞体機能

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 新たに合成されたタンパク質の多くは正しい高次構造をとっていない不良タンパク質であり、その大部分は速やかに分解されています。一方、全てのタンパク質の約1/3は小胞体を通過すると言われていますが、細胞が様々なストレスを受けることで、不良タンパク質が小胞体内に蓄積すると小胞体ストレスの状態になります。細胞は、ストレス状態を回避するためUnfolded protein system response (UPR)という小胞体タンパク質の品質管理機構をもっています。しかし過度の不良タンパク質が蓄積してUPRで対処できなくなると細胞死が誘導されます。このような小胞体機能の障害は、多くの神経変性疾患と密接に関わることが知られていますが、詳細なメカニズムについては不明な点が多いです。そこで、小胞体品質管理に重要な小胞体関連分解に関わる膜分子の中枢神経特異的欠損マウスを作製し、小胞体の機能破綻が中枢神経に与える影響について、特に運動機能障害に着目して研究しています。マウスの行動解析、神経の組織学的解析、Western blottingによる生化学的解析など様々な実験手技を覚えながら、神経変性疾患の病態解明に向けて研究に励んでいます。

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