一内科外来でAVI・API検査を受けられた患者さんへ

2016.09.02

臨床研究に関するお知らせ

 宮崎大学医学部附属病院第一内科では、下記の臨床研究を実施しています。皆様には本研究の趣旨をご理解頂き、ご協力を承りますようお願い申し上げます。   研究課題名:高血圧患者における新しい血管指標AVI、APIの変動性 1.研究の概要 血圧や脈拍数は1心拍ごとの短期変動から日内変動、より長期的な変動(季節による血圧の変動など)が認められ、これらの変動性は心血管事故の発生に関連しています。日常臨床では、受診機会ごとに血圧が大きく変動する症例(特に高齢者に多い)が存在し、血圧変動性が大きい方が心血管事故の発生が多いと報告されています。種々の方法で得られる血管指標(血管の硬さの指標など)の多くは血圧や脈拍数の影響を受けることから、変動が起こることが予測されます。しかし、多くの血管指標は検査に一定の時間と労力を要するため、その変動性を検討することは困難でした。新しい血管指標AVI (Arterial Velocity pulse Index)とAPI (Arterial Pressure volume Index)は従来の動脈硬化検査法に比べ、より簡便かつ非侵襲的に測定ができ、日常診療で繰り返し測定可能です。これらの指標は、予備的検討において変動が大きいことが確認できています。血管指標の変動性を検討した研究はほとんど存在しないことから、新しい血管指標AVIとAPIの変動性を検討することは意義が大きいと考えられます。当科外来に通院中の高血圧患者において、志成データム社のAVE-1500 (Pasesa)を用いて血圧、脈拍数、AVI、APIを測定したデータが既に存在することから、このデータを解析し、高血圧患者における新しい血管指標AVI、APIの変動性を検討したいと考えています。 2.目的 高血圧にて外来通院中の方の血圧、脈拍数とともに新しい血管指標であるAVIやAPIが受診ごとにどれくらい変動するかを検討します。 3. 研究実施予定期間 この研究は、倫理委員会承認後から平成28年9月まで行われます。 4.対象者 平成26年9月から平成28年5月に本院第一内科外来を受診し、AVI及びAPIの検査を受けられた方が対象となります。 5.方法 対象となる方のカルテ情報から、AVE-1500 (Pasesa)を用いて測定した血圧、脈拍数、AVI、APIの検査結果、患者の基本的な情報(年齢、性別、治療薬、合併症など)、を利用させて頂き、これらの情報をもとにAVIやAPIの変動性を解析し、患者の基本情報との関連性を検討します。 6.費用負担 この研究を行うあたり、対象となる方が新たに費用を負担することは一切ありません。 7.利益および不利益 この研究にご参加いただいた場合の利益・不利益はありません。参加を拒否された場合でも同様です。 8.個人情報の保護 研究にあたっては、対象となる方の個人を同定できる情報は一切使用致しません。 9.研究に関する情報開示について ご希望があれば、研究計画および研究方法についての資料を閲覧することができます。ご希望がある場合は、下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。ただし、研究の独創性確保に支障のない範囲内で情報開示を行います。 10.研究資金および利益相反について この研究に関する経費は、実施責任者が所属する診療科の研究費(大学運営費)で賄われます。 なお、本研究の実施責任者は本研究に関わる企業および団体等からの経済的な利益の提供は受けていないため、利益相反注1)はありません。 注1)臨床研究における利益相反とは、研究者が当該臨床研究に関わる企業および団体等から経済的な利益(謝金、研究費、株式等)の提供を受け、その利益の存在により臨床研究の結果に影響を及ぼす可能性がある状況のことをいいます。 11.研究成果の公表 この研究で得られた研究成果を学会や医学雑誌等において発表します。この場合でも個人を特定できる情報は一切利用しません。 12.参加拒否したい場合の連絡先 この研究に参加したくない(自分のデータを使ってほしくない)方は下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。また、参加拒否をしたい場合は平成28年9月30日までに申し出てください。 13.疑問、質問あるいは苦情があった場合の連絡先 この研究に関して疑問、質問あるいは苦情があった場合は下記連絡先へ連絡をお願い致します。   宮崎大学医学部附属病院第一内科 職名 准教授 氏名 北 俊弘 電話:0985-85-0872 FAX:0985-85-6596