当科においてカプセル内視鏡を受けた方へ(H20.4~H27.2.28)

2015.03.26
平成20年4月から平成27年2月28日までに当科においてカプセル内視鏡を受けた方へ
宮崎大学医学部附属病院第一内科では、下記の臨床研究を実施しています。皆様には本研究の趣旨をご理解頂き、ご協力を承りますようお願い申し上げます。

研究課題名:本邦クローン病におけるカプセル内視鏡所見の検討

1. 研究の概要

カプセル内視鏡は小腸疾患の診断に有効な検査手段ですが、発売当初、日本においては腸管狭窄によるカプセル滞留の危険性からクローン病症例に対するカプセル内視鏡検査は使用が禁止されていました。しかし、2012年7月より腸管開通性を評価できるパテンシーカプセルの保険認可が得られ、クローン病診断においてカプセル内視鏡を使用することが可能となりました。カプセル内視鏡検査は低侵襲下での全小腸内視鏡観察を可能にし、微細な粘膜病変を描出できますが、クローン病診断に結びつくような粘膜病変に関する検討はまだ報告されていません。  

2.目的

全国多施設で、クローン病疑診例ならびに確診例におけるカプセル内視鏡所見を検討し、クローン病診断に結びつくカプセル内視鏡所見を抽出することが目的です。

3.対象者

クローン病、またはクローン病が疑われた患者さんで、平成20年4月1日から平成27年2月28日に宮崎大学医学部附属病院第一内科においてカプセル内視鏡を受けられた方。

4.方法

1)全施設共通の所定様式の症例ファイルに、当科における該当患者さんの氏名、IDなどの個人情報を含めない形で症例データ(臨床情報、内視鏡情報)を作成し、研究統括センター(九州大学大学院医学研究院病態機能内科学分野)へ症例ファイルを提出し、データを集積します。

2)集積したデータベースを基に統計責任者(九州大学病院消化管内科)が解析を実施する。

5.費用負担

この研究を行うあたり、対象となる方が新たに費用を負担することは一切ありません。

6.利益及び不利益

この研究にご参加いただいた場合の利益・不利益はありません。参加を拒否された場合でも同様です。

7.個人情報の保護

研究にあたっては、対象となる方の個人を同定できる情報は一切使用しません。

8.研究成果の公表

この研究で得られた研究成果を学会や医学雑誌等において発表します。この場合でも個人を特定できる情報は一切利用しません。

9.参加拒否したい場合の連絡先

この研究に参加したくない(自分のデータを使ってほしくない)方は下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。また、参加拒否をしたい場合は平成28年1月31日までに申し出るようお願い申し上げます。

10.疑問や質問があった場合の連絡先

この研究に関して疑問や質問があった場合は下記連絡先へ遠慮無く連絡をお願いいたします。

宮崎大学医学部附属病院 第一内科

助教 芦塚伸也

電話:0985-85-9227

FAX:0985-84-3580