センター長ご挨拶

センター長ご挨拶

 近年、生活習慣病の増加や人口の高齢化に伴い、虚血性心疾患、心臓弁膜症、不整脈疾患、大動脈疾患等の循環器系疾患が増加しています。また、小児期に先天性心疾患に対する手術を受け、成人期に再度手術を必要とする患者さんが増加しています。これらの多くの循環器系疾患の救命及び予後改善のために、外科的治療と内科的治療を組み合わせた多面的な医療を提供し、急性期から慢性期に至るまで一貫した医療体制を構築する目的でハートセンターが設立されました。

 また多くの治療において従来は侵襲が大きかった手技が低侵襲かつ患者に負担の少ない手技へと移行しつつあり、当院においても、循環器内科における冠動脈形成術及び不整脈に対するカテーテルアブレーション治療、心臓血管外科における胸部や腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術等が頻繁に行われています。近年では大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)が保健適応となり、当センターでも2017年6月より開始し、治療を受けられる患者さんが増加しています。一方、重症末期心不全のために補助循環・人工心臓・心臓移植の適応となる患者様も増加し、センターでも人工心臓装着患者さんの外来管理を開始いたしました。

 このように疾患や治療が複雑化した急増する循環器系疾患に対し、ハートセンターでは診療科の垣根を超えた総合的な診療が行われています。循環器内科や心臓血管外科の医師だけでなく、小児循環科、麻酔科、看護師、薬剤師、臨床工学士、臨床検査技師などのメディカルスタッフがいろんな疾患にたいしてハートチームとして綿密に検討して、最適な医療を提供するよう努力しています。

                      ハートセンター長 中村 都英

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