English for Medical Professionals

emp-enp

21世紀にはいり地球温暖化に伴う疾病構造の変化や、鳥インフルエンザに代表される疾病のボーダレス化が急速に進んでいます。特に、新型インフルエンザのバンデミック(世界的流行)が起これば全世界で最悪1億5000 万人の死者という事態も予測されています。(国連調整官D. ナバロ博士の推計)

国際社会で日本が果たす役割を考えれば、このような地球規模の感染症対策・医療活動に対応できる人材の育成、とりわけ国際業務を遂行するために必要とされる高度な英語力を備えた医療人の養成は緊急の課題であるといえます。また東南アジアからの看護師就労受入れなど、日本の看護医療をとりまく社会状況も大きく変化しています。これら複合的な医療社会構造の変化に対応するため、本学医学部では長期的な視点から包括的人材育成に取り組んでいます。海外提携校(米国カリフォルニア大学アーバイン校医学部:UCI、タイ王国プリンスオブソンクラ大学医学部:PSU、国立台湾成功大学医学部:NCKU、中国上海交通大学医学部、イタリアカリアリ大学医学部)と学生派遣/受け入れの協定を結び、臨床実習を行っています。そのため次のようなゴールを定め、国際社会において指導的役割を果たすリーダーとなるべき人材の育成をめざしています。

  • 英語コミュニケーション能力を涵養するためEnglish for Medical Professionals (EMP)およびEnglish for Nursing Purposes (ENP)を中心とした専門英語教育を展開し、自信を持って海外臨床実習で専門領域についての研鑽を積む
  • 海外協定大学、開発途上国からの医学・看護学臨床実習生の受入れにより、多様な価値観を共有・理解し、複視眼的な視野を持つ医療人を育成する

この取組みの最大の目的は、専門についての英語コミュニケーション能力を涵養し、学生が自信を持って海外臨床実習先で研鑽を積むことが出来るようサポートすることです。さらに海外協定大学、開発途上国からの臨床実習生を本学に受入れ、ともに学ばせ多様な価値観を共有させることを通して、健全な競争心や協力意識を醸成し複視眼的な視野を身につけさせる試みは全国的にも非常にユニークな取り組みです。また今後東南アジアの看護師受入れに伴い、日本の医療職場で英語が必要とされる時代が現実のものとなりつつある現在、看護学生の交換実習プログラムも全国に先駆けた先駆的な取組みです。